2022年5月9日(月)リタイヤ生活1483日目

今日は朝から空はどんよりと曇っていた。
途中、若干空が明るくなったが、
午後からは今にも雨が降り出しそうになって、
夕方には雨になった。

 

この週末は、市の図書館で借りた「マッカーサー回想記」
上下巻を読んでいた。
上下巻で、合計500ページ以上の大作だったが、
この2日間で何とか読み終えることが出来た。

 

シミなどでずいぶん汚れた本だと思ったが、
発刊日は、なんと昭和39年だった。
西暦だと1964年、発刊から60年近く経っていることになる。

 

読もうと思った動機は、ある外国の将軍(?)が、
ダグラスマッカーサーが史上最高の司令官だと思っていたが、
この回想記を読んで、更にその思いを強くした、
と述べていたことが引用されていたためだった。

 

毎年、終戦記念日に近くなると、日本側からの戦争観、
終戦時の思い、等が語られるドラマを見ることが多いが、
この回想記は、米国のある軍人からの戦争、そして終戦
語られていて、大変参考になった。

 

よく三国志諸葛孔明が最高の軍師、と言われるが、
マッカーサーは最高の戦略家であるだけでなく、
非常に公平で大局観を持った統治者である事がよく分かった。

 

もちろん、米国の大量の物資等にも助けられたかもしれないが、
マッカーサー将軍の立場からは非常に苦しい戦況の中で、
卓越した戦略で勝利をものにしていったことが分かった。

 

そして、敵である日本に対しては、断固として戦いを挑み
勝利して、勝った後は占領軍として、公正に日本を統治し、
日本の民主化を進めるとともに自主性を重んじて、
今の日本の礎を作っている。


そして、ロシアには断固として日本を分割統治させず、
中共にも断固たる姿勢で臨んで、
不利だった朝鮮戦争を盛り返したが、
米国本国からの指示によって、
やむなく38度線まで盛り返すにとどまっている。
マッカーサーでなければ、
今頃、北海道はロシアの領土になっていたかもしれない。

 

マッカーサーに政治的な野心は全くなかったようだが、
マッカーサーのような大局観を持った人が大統領に就任していたら、
今の朝鮮半島は分断されず、蒋介石が中国を統治していたかもしれない。
そう思うと、非常に残念な気持ちになる。

 

この回想記を読み始めたきっかけは、
フーバー元大統領の裏切られた自由から始まっているが、
いろいろな本を読んでいくと、1つの解釈だけでなく、
様々な立場の違う人の解釈が出てくる。
今回は、マッカーサー回想記を読んで、
いろいろと考えさせられたが、
更に別の立場の人の回想記などを読んでみようと思う。