2019年10月18日(金)リタイヤ生活865日目

今日も朝から小雨交じりの天気で、1日中気温が上がらず、

最高気温は20度を超えなかった。

 

今日はオリンピックボランティアの共通研修で、

朝から代々木の国立オリンピック記念青少年センターへ出かけた。

午前中は、都市ボランティア(シティキャスト)、

午後は大会ボランティア(フィールドキャスト)の研修だった。

 

午前9時に開始と言うことで、7時過ぎに家をでて、電車を乗り継いで小田原線「参宮橋」駅へ。

そこから10分程度歩いて会場についた。

国立オリンピック記念青少年センターというのは、思った以上に広くて、私は知らなかったのだが、

前回の東京オリンピック選手村跡地であり、建物が幾つもあって、スポーツ施設、会議場、

宿泊場所、レストラン、カフェなどが点在していて、立地も含め便利そうなところだった。

一緒に参加した人の話によると、安くて立地も良いので、会社や団体の研修等でよく使っているとのことだった。

 

平日にも関わらず、会場はほぼ満席で、百数十人が入っていたようだ。

午前中の研修では、オリンピックの歴史、今回の概要等の一般知識、それからダイバーシティインクルージョン

等最近話題になっている事柄、そして車いすの使い方や、視覚障害者の方への支援の方法、心構え

等を教わった。

周囲に座った人とのグループワークで親睦も深めることができた。

 

会場の建物の2階にある広い食堂で昼食を取った後、次の研修が2時でだいぶ時間があるため、

国立オリンピック記念青少年センターの敷地内を散策していた。

隣が代々木公園で明治神宮も近い。

木々が茂っていて、小鳥のさえずりが聞こえ、のどかな感じだった。

 

午後は2時から。受付は午後1時半からなので、会場外で待っていた。

受付が始まると、こちらも参加者が多く、たちまち長い列になってしまった。

午前中の研修の隣の会場だったが、やはりほぼ満席。

研修内容は、ほぼ同じものだった。

共通研修なので、会場は分かれていても内容は当然同じ筈だ。

研修の中で、いくつか問題が出されて、同じ机に座っている3人で相談して回答することがあった。

私が次々と正解を言うので、隣の女性が驚いていたが、実は午前中にやったばかりなので、当然だ。

午前中の内容を午後になって忘れてしまう程にはボケていないということかもしれない。

 

途中から、ダイバーシティインクルージョンの関係で、視覚障害者の方が講演をされた。

そこで「障害とは何か」という設問に対していろいろと考えることができた。

当初は障害というと、手足が不自由な人等、一般に障害者と言われている人をイメージしていたが、

講演の中で非常に説得力のある説明があって、考えを変えることができた。

障害とは、手足目耳等が不自由な人のことではなく、

そのような人たちが一般の社会の中で生活しにくくしているものが「障害」なのだと気づくことができた。

段差のある階段、単に表示のみの見えない人には無意味な標識、

視覚・聴覚が不自由な人が使えないパソコン等、

そしてそのような人たちを排除・除外・蔑むような人たち

これらがすべて障害なのだとわかった。

従って、心身に不自由なところのある人は存在しても、障害はすべて解消しうるものであり、

我々がそれに向けて努力しなくてはならない、ということだと思う。

 

今日は来年の2020東京オリンピックパラリンピックに向けた研修受講の日だったが、

単にそのスポーツイベントに向けてというだけではなく、

生涯にわたって取り組む大きな宿題をもらうことができた。

これで、来年のイベントが終わっても、燃えつきている暇はなく、

次の目標に向けて取り組むことができる。