2021年8月25日(水)リタイヤ生活1315日目

朝のうち曇りで雨が降るかどうかはっきししない天気だったが、
昼近くになると日が射してきた。
最近の天気は急変しやすいが、
今日のところは結局、夜まで雨は降らなかったようだ。

 

午前中はテニスへ。
比較的やさしいクラスに組み入れてもらったので、
気楽に楽しくプレーすることが出来た。

帰宅してからは、今週金曜日からの
パラリンピックのボランティアの準備をして、
夕方からはテレビでパラリンピックの水泳や
車椅子ラグビーを見ていた。

 

テレビワイドショーなどでは小中学生のパラリンピック観戦を
どうするかの議論が流れていた。
議論の中身は3つに分かれているようだ。
1つめは、このコロナ渦の中では、
オリンピックもパラリンピックも開催はとんでもない、
絶対に中止すべき、との意見。
2つめは、パラリンピックそのものは素晴らしいものであり、
教育上も子供には是非観戦させたいが、
このコロナ渦の中では感染が不安なので止めさせたい、との意見。
3つめは、とにかくパラリンピックの素晴らしさを
子供に伝えたいので、できる限りの感染対策をして
観戦させたいとの意見。

 

いろいろ考えたが、私は3番目の意見だ。
とかく子供は、弱いものをいじめるところがあるので、
障害を持った子供をいじめたり差別してしまうところがある。
また自分が万が一障害を負ってしまった時に、
全く足し直れなくなることもありうる。
そんな子供達にパラリンピックを直接見て考えさせることは、
彼ら達の人生にとって、とても大切なことだと思う。

 

オリンピックが世界最速・最強を競うものであるとすると、
パラリンピックは、自分のハンデキャップを克服するものだと思う。
競技種目を見ていたら、陸上競技100mだけで男女29個の
金メダリストが生まれる事が分かった。
それぞれ障害の程度に応じて、自分のハンデキャップに挑戦する。
できないと思っていた事が、これならば挑戦できる、
という到達可能なゴールが設けられていることにより挑戦できる。
挑戦することにより、自分が生き生きと活きているということが
実感できると思う。

 

オリンピックのスポーツは本当に素晴らしいが、
パラリンピックはより高い次元で人生とはなにか、挑戦とは何か
を教えてくれるような気がする。

 

もちろん、オリンピック・パラリンピック等を東京でやるなんて
とんでもない、お金の無駄遣いだ、その金を別に使うべきところがある、
等等と主張する人もいる。
人は様々なので、私はそのような人たちと議論するつもりはない。


オリンピック、パラリンピックを開催した事により、
それに参加するために努力してきたアスリートばかりでなく、
それに参加するために様々なスキル、知識などを習得してきた
関係者、例えばボランティアなどもいる。
語学や手話、障害者スポーツ等の知見を高めた人などだ。
そして、この2つの大会を見て、人生が大きく変わる人や
これを励みの一つとして生きていく人もいると思う。


それらを含めて、単に開催は金の無駄遣い等と言ってしまうのは、
大変残念な事だと思う。