2021年8月27日(金)リタイヤ生活1317日目

今日も朝から晴れており、
朝のうちこそ少し気温は低めだったが、
湿度が高いせいか、
歩いていると直ぐに汗ばんでしまった。

 

今日から私のパラリンピックのボランティア活動が
本格的に始まった。
朝は午前4時半起きで、5時半過ぎに家を出て、
会場のオリンピックスタジアムに向かった。

 

今日割り当てられた仕事は、
オリンピックの時に1日だけやった
アクセスコントロールと似ていたが、
多くの来日している記者の方々と話をすることができた。

 

途中で競技の模様をスタジアムの中の
テレビ中継で見ていたのだが、視覚障害の長距離で、
日本の選手があとわずかのところで抜かれて、
2位、3位になってしまったが、良い試合だったと思う。

 

同じく視覚障害の女子走り幅跳びを見ていた。
選手にはサポートする人がついており、
スタート地点のところまで連れて行ってもらい、
後はサポーターの音や声で助走の方向やタイミングを
取るようだったが、全く見えない状態で走って飛ぶのは
大変勇気のいることだ。
見ていると、途中で一人の選手が、助走路を外れてしまい、
審判員の座っている席の方向に走り込んでいって、
サポーターに静止してもらう場面もあった。
サポーターもなかなか大変だ。

 

途中で外国の記者の人が突然話しかけてきて、
「オリンピックは素晴らしかった」と手を水平にして
自分の胸の途中まで持って行った。
「でも、パラリンピックはもっと素晴らしい」と、
もう一つの手を更に上まで挙げて見せていた。
私も「全く同感だ」と応えた。

 

パリアフリーとは言っても、身障者に取っては
やはりいろいろと不便なところはあると思う。
自分がもし交通事故などで片足になったら、
毎週楽しみにやっていたテニスやピックルボール、
ジムでのスタジオレッスンなどができなくなって、
かなり落ち込んでしまうと思う。
立ち直れないかもしれない。


そんな時に、このパラリンピックの選手の活躍を見て、
自分もパラリンピックを目標に頑張ろう、
もう一度輝こうと考えたら、生きがいを取り戻せるかもしれない。
パラリンピックは、ハンデのある人が輝きを取り戻せる
大きな舞台・目標だと思う。

 

今日の持ち場の近くに、ミックスゾーンと言って、
競技を終えた選手がメディアの取材を受ける場所があった。
インタビューを受ける選手達は、楽しそうだった。

自分に身体的にハンデがない状態であっても、
別の意味では皆、それぞれのハンデを持って・感じていると思う。
その時、身体的なハンデのないありがたみを再認識して、
自分自身の持ってるハンデを克服して、
更にチャレンジしていくことの大切さを教えてくれるのも
パラリンピックの良いところではないだろうか。