2020年6月5日(金)リタイヤ生活1019日目

朝のうちは曇っていたが、直ぐに日が差してきて
日中は夏日、暑い1日だった。

 

ある記事で、新型コロナウィルスは気温が上がると
弱毒化するため、感染者は減らなくても死者は減る、
等と書かれていた。
また、まもなく梅雨入りになるが、高温多湿では
新型コロナウィルスは繁殖力が衰える、
等という記事もあった。
今日もTVワイドショーでは、症状が突然悪化して
死んでしまうケースも見られるので、新コロナの
毒性が強くなってきたのではないか、等という話もあった。
どうなのだろうか?

 

死者が減ってきているだけでは、弱毒化しているとは言い切れない。
感染者数も減ってきているし、それに伴って医療体制も整って、
同時に様々な治療法や投薬などの知見も共有されるようになってきた。
毒性はそのままでも、医療体制、知見などで死亡率の減少は可能で
説得力があるとは言えない。

 

また、麻生財務大臣が、日本での新型コロナの死者などが少ないのは
民度が高いからだ、と国会で発言し問題になっている。
これに対してネットでは、先進諸国での比較とは別に、
アジア諸国での比較では、日本の死亡率は下の方なので民度が低いのか
等と言った批判がある。
この辺は、まったく科学を無視した井戸端会議のような議論になっている。

 

アジア諸国が日本よりも死亡率が低いのは、
日本よりも医療技術が発達しているとは言えないので、
(決して低いと言っているわけではないが)
考えられる要因としては、日本の平均年齢の高さ、
そして、過去に別のコロナウィルスに感染して
免疫を獲得している人が多い、等ではないか。

 

アメリカでのデータでは、人種別の死亡率は、
アフリカ系 > アジア系 > ヨーロッパ系
なので、アジア人全体が遺伝的に何か感染阻害要因を
持っているようには思えない。
むしろこれば、アメリカでの所得格差と高額医療費の
問題を示しているのではないか。

 

今回のパンデミックや災害などの時に、様々な人の
発言を見聞きしていると、誰がロジカルで、誰が感覚的か、
よく分かってしまう。
非科学的な論調には注意しよう。