2021年8月12日(木)リタイヤ生活1306日目

朝からどんより曇っており、
開けた窓から入ってくる風は、
昨日までとは違って、
涼しく心地よかった。
午後には雨が降り出した。

 

今日は特に予定がなく、
午前中にジムに行って軽く汗を流した以外は、
家で待ったりとビデオなどを見ていた。

 

先日から見始めたのが、
Netflixの「エイジ・オブ・サムライ」という
日本の戦国時代後期、織田信長以降を
あつかった歴史ドキュメンタリーだ。

 

織田信長から豊臣秀吉、そして徳川家康までの
歴史ドラマは、NHK大河ドラマを含めて
様々なものを何回も見ている。
それに比べて「エイジ・オブ・サムライ」は
外国人から見た戦国時代の文化などが特徴づけられており、
なかなか面白い。

外国人からのドラマといっても、
今までのような日本と中国、韓国が
ごちゃ混ぜになっているような、
怪しげなドラマとは違う。
武士の衣装や日本語でのセリフなども
かなりきちんと考証されているようだ。
俳優陣の中には、そこそこ有名な日本人も含まれている。

 

それでも少し違和感を抱くところがある。
一つは、描いているシーンの中に、
どこか英国中世の文化が混ざっているように
感じられるところだ。
例えば、亡くなった領氏の遺体をまきの上に安置して焼くのは、
日本のドラマでは見たことがないが、
英国中世のドラマや、それに類似しているスターウォーズでは、
よく見かけるシーンだ。

 

それと扱っているトピックが、
戦国武将の闘争・覇権争いに特化しており、
日本のドラマで良く出てくるお市の方の救出劇等、
男女関係のようなものには全く触れていないようだ。

 

もちろんNetflixオリジナルのドラマなので、
歴史考証の正確さよりも、
エンターテイメント性を重んじているところはあると思う。
また日本固有の文化を強調しているところがあると思う。
例えば、伊賀国の占領・統治は、
日本のドラマではほとんど入っていないが、
このビデオでは外国人の好きな忍者に関わっているため
入れたのではないかと思う。
また今川義元桶狭間の戦いで、公家の装束ではなく、
きちんとした戦国武将の格好をしていた。
我々の生まれてからの固定概念で刷り込まれてきたものが、
海外からの見方で、むしろ見直すチャンスを与えられた気もした。

 

今はグローバル化が進んでおり、
それを先日のオリンピックのボランティアでも強く感じた。
会場の入口の手荷物検査場で言語サポートをしていたのだが、
特にサポートするようなトラブルがなくヒマだったので、
自分一人で通過する人たちの国籍当てのゲームをしていた。


そこで感じたのが、今は外見、人種や肌の色で国籍を当てるのが
極めて難しくなっているということだった。
まさに世界中で様々な人種が混ざり合っている。
当然、文化も混ざり合っており、多様性を持った状態になりつつある。
この点では、日本からも今までとは外見も肌の色も違ったアスリートが
日本代表としてオリンピックに参加しているが、
我々の身の回りでは、まだまだ日本人の単一民族に近い認識が強いと思う。

 

多様性を持った社会の実現は重要だと思う。
治安の良さ、固有の文化の継承には留意しつつ、
より多くの多様性を取り込んでいくためにはどうしたらよいのだろうか。