2022年6月3日(金)リタイヤ生活1502日目

今日は、朝のうちは快晴だった。
ただ予報では、午後から天気が急変するとのことで、
まったくその通り、昼過ぎには突然雨が降り始めた。
その雨も直ぐにやんで、また晴れ間が見えてきた。
その後も、天候が急変するか気になっていたが、
夜までそれ以上の雨は降らなかったようだ。
ただ、テレビニュースを見ていたら、
関東北部、市川市などでは、
天候が急変し、雨ばかりでなく雹も降って
様々な被害が出たようだった。

最近、ウクライナのニュースが
トップニュースにならないことが増えてきたようだ。
視聴者が、だいぶ慣れてしまったようだ。
これは、新型コロナ関係のニュースも同様だ。


それでも、ニュースをきちんと見ていると、
ウクライナ東部では、ロシアの侵攻が進んで、
ウクライナ軍にかなりの被害が出ているようだ。
まもなくロシアがウクライナ東部2州を制圧する、
との観測もあるようだ。

 

ロシアへの経済制裁や、ロシアによるウクライナ
海上封鎖により、世界中の生活に大きな影響が出てきている。
これが、新型コロナ後の大幅なインフレを更に加速させる
要因となってきており、今後は世界的な大恐慌につながりかねない。

 

日本でも、食料品、石油、電気代などの値上げラッシュで
庶民の生活に影響が出てきているが、
それでも欧州各国のインフレに比べればましな方かもしれない。

 

このコロナ前の世界で、先進諸国はそれなりの経済成長が
あったにも関わらず、何故か日本はデフレスパイラル
陥って、実質賃金のレベルが国際的に低くなっていた。
賃金が低くでも、物価もデフレで下がってきたため、
一般の多くの人は、それほど生活苦を感じなかったと思う。
なぜ、このような違いが出てしまったのだろうか。

 

あるニュース番組で解説していたのだが、
欧米などはワーカーの流動性が高いため、
賃金を上げるなど条件を良くしないと
優秀な労働力を確保できない、とのことだった。


一方、日本は、基本的に終身雇用になっており、
労働力の流動性が少なかった。
流動性が少ないため、いったん確保した労働力は
賃上げしなくでも、失う可能性が低い。
それどころか、ある時期に、組織のコストカット
が話題になって、安い臨時雇用の活用が促進された。
この結果、より平均賃金の上昇どころか、
臨時雇用も含めると、賃金は下がってしまった。

 

つまり、労働力の流動性を高めて、
優秀な労働力の賃金・労働条件を上げるのではなく、
臨時雇用を増やして、誰でも出来る仕事を
より安い労働力でやる、という間違った労働市場
形成されてしまったようだ。

 

これを見直すならば、やはり優秀な労働力が、
より良い労働条件で働けるような、
流動性と競争のある労働市場を構成しなくては
ならないと思う。


こうなれば、有名大学から有名企業に入って、
そのまま年功序列で上司の決めたキャリアパス
定年まで働く、という緊張感も成長も少ない状況が、
自らのキャリアパスは自分で切り開く、という
緊張感と成長率の高い環境に変わるのではないか
と思う。

 

単に平均賃金を上げて、給与を増やそうという
今の政策ではなく、労働市場を根本的に変革する
という政策が必要だと思う。