2020年5月12日(火)リタイヤ生活1001日目

今朝は少し雲が多かったが天気は良く、
昼は気温が上がって夏日になった。

たぶん今日の早朝だと思うが、夢を見たようだ。
その中では、学校やテニススクールが再開し始めていた。
3月初めの小池都知事の自粛要請から既に2ヶ月半近く
様々な事を自粛してきたが、新規感染者数も減って、
もう一息で最悪の状態からは抜け出せそうだ。

 

政府では14日に緊急事態宣言の見直しをすると言っているが、
東京、神奈川などは解除されず、そのまま継続しそうだし、
最近、解除が始まった中国、韓国、フランス、ドイツなどで
再感染が生じており、この事態の抜け出し方の難しさを痛感している。

 

午前中に少し新型コロナウィルス関係の論文を読んだ。
その中にRT-PCR検査の信頼性に関する資料があった。
それによると、RT-PCR検査の陽性検出率は、
検体の種類によって以下の通りだった。
・気管支肺胞洗浄液   93%
・線維管腔鏡ブラシ生検 46%
・喀痰         72%
・鼻腔スワブ      63%
咽頭スワブ      32%
・糞便         29%
・血液          1%
・尿           0%

よく見かける検体採取方法は、鼻から綿棒を突っ込んで
検体を採取しているので鼻腔スワブと思われるが、
その検出率は63%とのこと。
検体採取の時期や手腕によっても違いが出ると思われる。
あるブログに、RT-PCR検査をしてもらわないと、
陰性との証明ができない、と書かれていたが、
検出率63%の検査で陰性でも、「陰性の証明」というのは無理がある。

 

ダイヤモンドプリンスの患者を受け入れた自衛隊中央病院のレポートでも、
明らかに肺炎が見られるがRT-PCRで陰性の患者に関しては、
繰り返し検査を行い、やっと陽性が確認されたとの記述もあった。
やはり、この検査はこの程度のものなのだろうか。

 

なお、最近言われている唾液に関しては、
1つの論文では陽性12例中11件が検出できたので
検出率91.7%とのことで、サンプル数が少ないのが気になった。
もう一つの論文では唾液の方が鼻咽頭スワブよりも感度が高いと書かれていた。

 

このような誤差のデータを見ると、RT-PCR検査を大量に行う事の
意味がよく分からなくなってしまう。
あえて意味づけをすると、RT-PCR検査で偽陰性の場合、
新型コロナウィルスが検出されにくかった、ということは
他人にも感染させにくい、と考えて良いのだろうか?

 

別の論文では、検査に関して、大規模な検査は緊急事態宣言解除等の
政策的判断としては役に立つが、一般には症状を持つ人は自己隔離
するため余り意味がないと書かれていた。
ただし、高齢者や病弱な人に対応する医療従事者や介護職員などは
検査による感染予防の効果がある、と書かれていた。

 

今回の新型コロナウィルスに関しては、ステルス型でも感染者がいること、
潜伏期間が長いこと、軽い症状から急激に悪化する場合があること等、
今までのウィルスとはずいぶん違った対応が必要になっている。
今までのSARSやMARSは日本に影響を及ぼさなかったが、今回は経験を
活かして、今後の長期的な対策を立てて、体制や設備などにきちんと
反映できるようにして欲しい。
また、その内容をきちんと国民に周知して欲しい。