2020年5月13日(水)リタイヤ生活1002日目

今日も天気は良く、夏日の暑い1日だった。
ただ昨日よりも湿度は低いようで比較的過ごしやすかった。

 

今日は午前中は、家内と買い物。
暑くなってきて夏物の部屋着がなかったので、
薄手のさらさらした生地の上下を買ってきた。
午後は主にNetflixのビデオを見て過ごした。

 

テレビのニュースでは、抗原検査キットが厚労省から
承認されたと言っていた。
この検査は、従来のPCR検査のように鼻腔奥から検体を採取して
反応カセットに滴下すると約30分で結果が出るとのこと。
手軽だが信頼性には劣るので、
今後はこれを一次スクリーニングに使うとのことだった。

 

早速、厚労省のサイトでこのキットのことを調べると、資料では
RT-PCR法との比較で、124検体で、陽性一致率 66.7%(16/24 例)、
陰性一致率 100%(100 例/100 例)、全体一致率 94%(116 例/124 例)
と書かれていた。
つまりこの検査キットでは、陽性がでれば間違いなく陽性、
陰性が出ても、陽性かもしれない、ということらしい。
ただ、感染者の発症タイミングなどと検体採取のタイミングなど
に関しては、何も記載されていなかった。

この検査の結果が、RT-PCRとの比較だったので、RT-PCRの精度や特異度を
どのように考えているのかが気になった。
RT-PCR検査も陽性を検出する精度が7割程度であれば、
比較して本当に意味があるのだろうか?
RT-PCR検査で陰性であれば、検体採取でウィルス検知が難しかったので
他人に感染させる恐れが少ない、ということなのかもしれない。

 

検査に関して世論では、
・最初は検査数が少ない、と政府の対応を非難し、
・そのうちに、やみくもに検査すると医療崩壊を招くので、症状のある
 人のみで良い、との論調に変わり
・最近は、再び、大規模に検査すべき、との意見が増えてきているようだ。

 

非常事態宣言を解除して経済活動を徐々に復活させる判断や疫学的な
研究のためにはPCR検査や抗体検査が必要だと思うが、
それぞれの精度、特異度を考えると、
このような検査に全面的に頼るわけにはいかず
症状が出たら、自分は陽性と見なして対応することはもちろん、
仮に症状がなくても、常に自分は無症状感染者と考えて行動すべき
ということしかなくなってしまう。


考えれば考えるほど、よりどころのないことになってしまいそうだ。