2020年4月23日(木)リタイヤ生活992日目

今日も朝から晴れており、日中も天気が良かった。
予報では天気が変わりやすいとの事だったが、
午後からは家に閉じこもっていたため、
その後、雨が降ったかどうかはよく分からない。

 

確か3月上旬の小池都知事の外出自粛要請以降、
ジムもテニスも他の市民活動も全て休止状態になっており、
曜日の意識も薄れてきている。
なんとなく1週間が過ぎていって、気がつけば翌週になっており、
既に4月も下旬、遠い先と思っていた5月の連休もすぐ間近になってきた。

 

連日のニュースでは、東京都中心部の人手は減ったが、
周辺部、例えば武蔵小山とか吉祥寺は賑わっている、とか、
湘南海岸はサーファーが押し寄せている、といった
なかなか人と人の接触を8割削減する、ことができていないと報道している。

 

東京都の感染者数の伸びも弱まったが、
毎日100人余りで横ばいになってしまったようだ。
これは、クラスター班の西浦教授の言っていた6割削減のイメージのようだ。
このままでは、5月6日にも緊急事態宣言の解除はできない。
むしろ自粛要請はじわじわと強まっていき、
閉店や売り上げ低下でも我慢していた店はこらえきれずに倒産し、
家にいる人たちもストレスで我慢できなくなってしまうのではないか。
このような各自の自主性を重んじて長期に苦しむ良寄りも、
むしろ法的な規制で厳しく取り締まって、
短期で終わらせてもらった方が良いのではないか。

 

最近、ニュースでも話題になっているカリフォルニア・サンタクララ郡での
新型コロナウィルス抗体検査に関して、元の論文を読んでみた。
これはスタンフォード大学の研究者によって行われたもので、
・被験者はFacebook広告で募集(実効的には3330人)
・抗体検査キットはFDA未承認だったが、
 陽性の人の血を使って独自で評価した結果、感度80.3%、特異度99.5%だった。
 この感度が、実際により正確だった場合、抗体保有者推定値は減少する。
・検体採取はドライブスルーで実施。うまく分析評価できなかった血は除外。
・IgGまたはIgMによる陽性例の総数は50で、粗有病率は1.50%
・結果を、性別、人種などの重み付けで補正し、検出感度なども考慮すると
 4月上旬までの抗体保有者の割合は2.49%から4.16%、
 これは現在検出されている症例数よりも、50~85倍多いとのこと。

 

これを見ると、確かに検出されている症例数よりも50~85倍多いものの、
感染拡大を防ぐことのできる集団感染の率70%よりははるかに小さい。
なお、この論文での引用で、
・全人口を対象にしたイタリアのロビオ町では、少なくとも10%の血清陽性率
・ドイツの高感染地域Gangeltでは、14%の血清陽性率
との記述もあった。
まだ十分ではないが、1割を越えると少し集団感染に近づいている気がする。
日本では、いつごろ抗体検査ができるのだろうか?
テレビニュースで報道されていたが、慶応病院でコロナ患者でない人に
PCR検査をしたところ、6%が感染者(無症状)だったとのこと。
厳密には抗体検査とは異なるが、これも一つの目安になるかもしれない。
アビガンが、体内でのウィルスの感染拡大を阻止してくれるのなら、
わざと感染してから、アビガンを即時投与することで治療し、
免疫を作ってしまう、等と言った乱暴な方法はとれないのだろうか。

 

今の状態は、
・ワクチンか画期的な治療薬が開発される
・無症候感染者が7割を越える
のいずれかが成立しないと、いつまでも長引き、来年のオリンピックも
キャンセルになってしまうし、感染死者と経営悪化による自殺者も大量に
出てしまう恐れがある。
今の暗闇の中で、早く(遠くでもいいので)明かりを見たい。