今日は、日本時間の午前11時から、トランプ新大統領の施政方針演説が行われるため、
PCの前に座ってYouTubeを見ていた。
最近は便利なもので、YouTube上でライブで放送される。
大統領選挙前の両党候補者によるディベートも、これで見させてもらった。
最近は、トランプ大統領の発言やツイートで、株価や為替など随分振り回されてきた。
今回は何を言うのか、多分、オバマ前大統領を含め、今までの常識的な大統領であれば、
私もここまでして見ようとは思わなかったと思う。
大統領の就任演説と言うものを初めて生で見たが、
大統領が立って演説する後ろには、ペンス副大統領とライアン下院議員が座っている。
なぜこの二人が、と調べてみたら、この席には上院・下院議長が座ることになっており
ペンス副大統領は上院議長を兼ねているため、このようになっているらしい。
そして大統領が何か言う毎に、多くの議員が立って拍手をする。
その度なので結構面倒な仕草だが、しゃべっている大統領にとっては気持ちが良いと思う。
もちろん拍手は議会の右側、共和党側だけで、民主党側は最初と最後に起立した程度だった。
肝心の演説の内容だが、今までのトランプ大統領の発言とは異なり、
比較的大人しい模範的な内容が多かったと思う。
最初に人種差別への反論、米国の自由や正義を守るとの話は、
いささかトランプ大統領にはそぐわない感じだった。
そして産業政策、雇用促進の話、これは米国国民から最も期待されているところだと思う。
テロ対策や不法移民による犯罪の話、それからあの壁の話、
これらはイスラム圏7カ国からの入国制限を正当化しようとしているようにも感じられた。
続いてオバマケアに代わる新たな健康保険の事。
この後は、会場に招待した若者や遺族の苦労話等をして、共感させる内容だった。
繰り返しになるが、この施政方針演説は、ほとんどがトランプ大統領らしからぬ模範的な内容で
その後のニュース番組の報道によると、多くの米国国民にも好感されたようだ。
今回は何もサプライズは無く、為替も順調にやや円安側に振れている。
このまま比較的平穏に、ソフトトランプ路線で走ってくれると良いのだが。
それとも、早期にペンス大統領に変わる事態が生じるのか?!