2020年5月21日(木)リタイヤ生活1008日目

朝から雨、気温も上がらず寒い1日だった。

 

緊急事態宣言も今日で関西圏は解除され、
残されたのは首都圏と北海道のみになった。
積極的な大阪は別にして、他では自主規制の解除も
なかなか進まないかもしれない。
過剰な自粛の正義感で、お互いに監視しあうような
まるで戦前のような殺伐とした雰囲気を拭い去らないと
別の面で、社会的に大きなダメージが残りそうだ。
ある程度の感染リスクは取りながら経済を戻していかないと、
「それみろ、また感染者が増えた」等という批判が出て、
有効なワクチンが開発・普及するまで何もできなくなってしまう。

 

テレビで見ていると、特別定額給付金の受付が始まったとのこと。
窓口での密を防ぐため、オンライン申請をできるようにしたが、
マイナンバーカードのパスワードを忘れて、再設定で窓口に殺到したとか、
結局、オンライン申請を断念した自治体も増えたとのこと。

 

一方、もう一つの申請方法である郵送に関しては、
申請用紙で誤解して給付辞退のところにチェックしてしまったり、
振込先の金融機関を書き間違える、等こちらも問題が生じているとのこと。
地方自治体の担当者は大変だと思う。
事務量が増えて残業になった上で、更に給付が遅いとクレームをつけられる
ことは免れそうもない。
更に、しばらくして、給付金が来ない、調べたら記入時の勘違いで
給付辞退のところにチェックしていた、ということもありそうだ。
金融機関の記入違いが多いとの話があるが、
金融機関の記入欄のちょうど裏側に、
通帳などのコピーを貼り付けるのなら、
いちいち裏返してチェックするのも大変そうだ。

 

結局、最後は人力で長時間労働をして、何とかこなす
これでIT先進国といえるのだろうか。
使い勝手を考えていない、システム連携を考えていない、
プライバシーを意識しすぎるあまり余計な手間がかかる、など問題が多い。
まずは、お役所での仕様書作成・業者選定・受発注の流れを
変えなくては良いシステムは作れない。
受発注ではなく、内部にIT部門を持って継続的に改善を進めないと
洗練されたシステムは実現できない。

 

善意の民間組織に開発・維持管理してもらった方が
よっぽどいいシステムが作れるのではないか。
個別システムではなく、トータルシステムを見直す方が、
結果的に手間も減って、効率もアップして、
給付金が届く時期が早くなるなど、メリットが多いはずだ。