2021年2月4日(木)リタイヤ生活1181日目

今日も抜けるような青空だった。
気温も、この時期にしては比較的温暖だったと思う。

 

午前中はジムに行って、軽く汗を流した。
スタジオプログラム2本なのだが、
スポーツの汗と言うより、
ついて行けない冷や汗の方が多かったかも知れない。

 

帰宅して昼食を摂った後は、読書をしていた。
先日、出たばかりの電子書籍を買った。
1月29日に発行されたばかりの
「がんを瞬時に破壊する光免疫療法」という書籍で、
米国滞在中の小林医師の著書である。

この書籍は、新しいがんの治療法である光免疫療法に関して
発明者自身が解説したもの。
具体的にはターゲットとするがんに対応する抗体薬剤を結合させ、
近赤外線を照射してそれを破壊するもので、著書によると
副作用もほとんど無く、がん細胞のみを消失させ、
同様のがんへの免疫機能を増強する、
という良いことづくめの内容だった。
今のところ、昨年後半に頭頸部がんへの治療のための
抗体薬物複合体・アキャルックス点滴静注が薬事承認されたとのことで、
我々が期待する本格的ながん治療への適用は、まだ時間がかかるようだ。

 

書籍の中では、光免疫療法の良い点のみが繰り返し書かれており、
充分に期待を持たせる内容になっていた。
なぜこんなに良い治療法ならば、直ちに現場で使えないのか、という位に感じた。
最終章に、できるだけ安い治療法を提供したい、ということと同時に、
アキャルックス点滴静注の薬価のことも、少し歯切れの悪い調子で書かれていた。
さっそくネットで検索してみると、
薬価は250mg50mL1瓶102万6825円とのことだった。
たぶん、治験に膨大なコストがかかっており、
このような薬価になったのだとは思うが、
保険適用で治療すると、高額療養費制度の対象になりそうだ。
それと光免疫療法に関してネットで検索していると、
頭頚部がん治療での副作用の事も書かれていた。


光免疫療法に関して、ネガティブなイメージを持たせないために、
副作用のようなことはほとんど記載しなかったのだと思うが、
一方的に良い点だけを記載するのも
誤解や過度の期待を持たせる結果になり如何なものかと思った。
このような一方的な記載の書籍が多いため、
読むときには注意が必要だ。