2020年4月21日(火)リタイヤ生活990日目

今日は朝から晴れていたが、午後になって徐々に雲がかかってきた。

昼頃はまだ晴れ間が広がっており、
この時期にしては気温も少し高めで気持ちのいい1日だった。

 

天気の良い日、先週末や今日もそうだが、
湘南の海岸は市営駐車場を閉鎖してたにもかかわらず、
サーファーなどでかなり混んでいる、とワイドショーなどで報道していた。

このような天気の良い日に出かけたい気持ちは分からなくもないが、
大勢が同じところに出かけたため、密集のような感じになっており、
今回の緊急事態宣言の趣旨から言って、好ましくないことは確かだ。

今日のような平日でも海岸がこのような賑わいであれば、
5月の連休はどのようになっているのだろうか?恐ろしい感じだ。

 

一方、今回の緊急事態宣言も、中途半端な感じで、
不要不急の外出自粛と言いながら、必需品の買い物は良いとのことで、
スーパーやホームセンターに家族連れで出かけているようだ。

諸外国では、外出制限と同時に、スーパーなどの必需品に関しても
1家族で1名のみが出かけて良い、と規制している。

しかし日本では、スーパーは良いと言われると、そのまま家族で出かけてしまう。
ということは、趣旨をまったく理解せずに言われたことだけをやる、
何も考えない国民が多いと言うことなのだろうか?もっと賢いと思っていたのだが。

 

昼頃に、家内と近所を散歩した。
幸いこの辺は、郊外で緑も多いし、歩き回る人も少ない。
あちこちにある公園でも、家族がごくまばらにいるだけなので、安心して歩き回れる。
これは、密を防ぐ、という意味では、趣旨に沿っていると思う。
ちなみにネットでは、三密をなくす、というよりも、
集(しゅう)近(きん)閉(ペイ)をなくす、と言っている人もいるようだ。

 

帰宅してからは、またコロナウィルス関係の論文(報告書?)を読んでいた。

日曜日のダイヤモンドクルーズでの感染を扱ったテレビ番組で興味をそそられて、
その関係の論文を探した。
見つかったのは、比較的早期に報告された、船内での感染者の分析資料で、
いくつか興味深い結果があった。

①乗客ではなくスタッフ1068人に対して、感染者は31人(約3%)
 でもその中の20人がフードスタッフとのこと。
 食事の提供者(含コック?)であれば、乗客への感染を広げやすいと思われる。

②感染者の割合は確かに高齢者の方が率が高かった。
 0-9歳で6.3%に対して80代では24.2%。
 しかし検疫時点で症状の出ていたのは、20代が90%に対して60代が55%と
 年齢が高い方が無症状感染者の率が多いようだ。
 もちろん、この後で症状が出たのかもしれない。
 若い方が早く症状が出やすいということか?

 

以前、1回だけ9日間のクルーズ旅行に行ったことがあり、
家内にはまた行きたいと言っていたが、今回の件で二度と行くことはなさそうだ。
その旅行の時に、オプションでオールアクセスツアーと言って、
船のバックヤードを見せてもらうツアーに参加した。

大型船では、スタッフが1000人もおり、スタッフは通常、喫水線より下の窓のない
狭い4人部屋のようなところで生活していた。
1000人であれば、ちょっとした町と変わらない規模で、
スタッフ用のこぢんまりしたレストラン、バー、遊戯施設、コンビニなどもあった。

このようなところは、感染症には極めて脆弱な環境だと思う。
ダイヤモンドクルーズで感染者が出て横浜港で検疫を始めた時点で、
対応する側は、まだ小規模の感染と思っていたようだが、
今回の結果から見ると、全ての乗客・スタッフが感染していると想定して
対応した方が良かったのではないかと思う。

この辺は、素人の後知恵かもしれないが、やはり感染症の専門家からなる
アメリカのCDCのような対応専門チームが必要なのではないかと思う。

 

毎日、特に出かけることもなく、曜日の感覚が失われ、気がつけば
3月上旬に東京都の自粛を開始してからもう1ヶ月半近く経っている。

東京都のその日に判明した感染者数が午後4時半頃に発表されるため、
それを毎日注目しているのだが、どうやら爆発的な感染にはならずに済んでるようだ。

とは言っても収束している感じもなく、
クラスター班の西浦教授のグラフで言うと
接触6割削減で感染者は横ばい、に近い感じがする。

最近は死者数がずいぶん増えており、気になってきた。
やはり感染者数よりも死者数に注目した方が良いのかもしれない。

今回の緊急事態宣言の期限である5月6日頃はどうなっているのだろうか?