7月5日(火)リタイヤ生活64日目

今日は東京しごとセンターというところでシニア向けの再就職セミナーを受けた。

午後1時半開始のため1時15分くらいに会場についたが、後部座席はほぼいっぱい。
会場には約50人くらいの人がいた。
私は前から2列目に。

このセミナーは、シニアの再就職促進のため、自己アピールの方法から履歴書、業務経歴書等の書き方、面接での注意事項などの講演があった。
私は前の会社で、中途採用の面接や審査などをやったこともあり、一通り知っているつもりであった。
しかし写真のサイズを枠に合わせるように、スペースがあるとやる気がないと思われる、等細かな注意があり意外だった。
私は、採用する側として、その適正のある人を取りたいのであって、あまり細かな形式にはこだわらなかった。
しかし世の中の採用担当者の中には、このような些細なことにこだわる人もいるのだと再認識した。

また面接に関してもいろいろな注意があり、主な質問の答えは用意しておくように、との話もあった。
ただ、私が面接官をしていたときに心がけたのは、面接テクニックの善し悪しよりも、如何にその人をきちんと評価できるかであった。
特にありきたりな質問をすると、さあきたとばかり、テープレコーダーを再生するかのごとく予め準備した回答をしゃべり始める人もいる。
この回答は、たぶん誰かと相談して練り込まれたものであり、その人物を評価するためには役にたたない。

私は何年か採用面接官をやったので、ある時、その後の採用者の状況を調べてみたことがあるが、結果として面接ではその人は評価できない、という結論を得た。
面接という演技をする場で、うまく取り繕える人、緊張してうまく言い表せない人等、結局、その人の本質よりも面接のうまさ、しゃべり方のうまさを評価していることになる。
これが営業の採用であれば意味があると思うが、その他の職種であれば、あまり参考にならない気がする。

と言ったことを考えながら、約3時間のセミナーを終えた。
キャリアカウンセラーという職業に対して、更に興味を覚えることができた。