今日は、ある関係でシニアの料理教室を見学することになった。
見学といっても、教室に参加するための体験である。
朝、会場に行くと、私よりかなり年長そうな方が既に何人か来ていた。
時間になって、そこの調理室に入って、エプロン、バンダナ等をつける。
エプロンとバンダナは、この日のために家内に選んでもらったもの。
着ても、これでいいのか、と心もとない。自分でも様になっていないと思う。
講師の方は、比較的若い女性。生徒は全てシニアの男性で、体験者も入れて14人だった。
最初になにやら準備をしていたが、勝手の分からない私は、どにかく立っているだけ。
しばらくすると前のテーブルを囲んで、今日の料理の講習が始まる。
とにかくシニアの男性ということで、料理経験はほとんどなし、包丁使い等もなれない人が多い
と言うことで、講師は結構丁寧に説明をしてくれた。
今日の料理はクリームシチュー、ピクルス、ピラフ、ぶどうゼリー。
それに講師が事前に用意したポテトサラダ。
一通り説明が終わると4班に分かれて調理開始。
私を含む新人3人は、それぞれ先輩がついて1対1で指導を受けることに。
早速、クリームシチューを作り始める。
新人は今日は、せめて包丁の使い方を覚えて欲しい、とのことで、
野菜や肉を切ることに。
私は普段、あまり料理をやってこなかったが、テレビではよく料理のシーンをみているため、
なんとなくイメージトレーニングはできていると思っていた。
早速、タマネギ、人参、ジャガイモを切っていくと、以外にイメージ通りに進んで、
講師からも、本当に初めてですか、お上手ですね、とのお褒めの言葉をもらう。
シニアを相手にする重要なポイントのひとつは、いろいろ不満を感じても
とりあえずシニアはおだてる、ほめる、が基本だと思う。
私も、おだてられているとは分かっていても、結構良い気分になる。
ただシニア相手は結構大変だと思う。
教えたばかりのレシピでも、物忘れが多くて直ぐに間違えるし、
少し説明が不足していると、調味料を大量に入れるなど
本当にとんでもないことも毅然とやってしまう。
それに突然、自慢話をするご老体もいる。
物知り顔で、他人に注文ばかりつける方もいる。
それらを許容し、一人一人の相手をして、ほめて、おだてて、気分良くやらせる、
本当にシニア、特に男性シニアの相手は大変だ。
とは言え、何とか調理は終了し、皆で試食して、後かたづけをして解散。
退職後、セミナーに参加したり、シニアボランティア講座に参加したり、
会社勤めの頃とは全く別の人脈を作っており、それぞれが大変勉強になっていると思う。