2022年3月17日(木)リタイヤ生活1451日目

今日も快晴で、温暖な1日だった。
ただ予報によると、明日は雨で気温が急降下するらしい。
少し暖かい気温に慣れてきていたので、
今度は寒さが身にしみるかもしれない。

 

今日は午前中はジムへ。
スタジオレッスン2本で気持ち良く汗を流した。
体を動かしながら、ややっこしいコリオを覚えるので、
十分な痴呆症対策になっていると思う。

 

午後には、少し遠くの市民センターへ
ピックルボールに行く予定だったが、
昨夜の地震の余震が来るかもしれず、
家内が不安がることもあって、
今日午後は家で大人しくしていることにした。

 

そのおかげで、懸案のプログラムも一応完成させることができた。
もともと作りたいプログラムのイメージはあったのだが、
いきなりそれを実現するのは難しいので、
とりあえず出来る範囲で最低限の機能を作り込み、
それ以降は、徐々にやりたい事を調べて実現していったり、
やっているうちに更によいアイデアが出てきて、
元の仕様が変わってきたりする。

 

メリットとして、最低限のプログラムは出来ているので、
それを改造して上手くいかなければ元に戻ればよいし、
上手くいけば、次のステップに進める。
まさにCI(継続的インテグレーション)の一形態だと思う。
自分自身で仕様を考え、プログラミングしていると、
この形態がもっとも適していると思う。

これは企業でも言えることで、
従来形態のように、最初に要求分析、設計を行い、
次に業者にシステム開発を任せる(請負契約)と、
仕様が固定化されてよいシステムが作れなかったり、
仕様変更によって様々なトラブルが発生する。
これを避けるためには、業者に丸投げするのではなく、
自社内で開発し、継続的に改善しているような形態が必要になる。

 

今回のコロナ渦で、日本のデジタル化が遅れていることが
明らかになったのも、日本型のSIerとの請負契約の問題点が
根っこにあると思う。

 

以前のシステム開発では、要求分析から設計、製造、試験、
運用と稼働が山形になる。
これに対して終身雇用形態の日本では、システム開発会社ができて、
様々な会社からの開発請負をすることにより、雇用を確保してきた。
もし自社内で開発するのであれば、その都度、
エンジニア等を雇用・解雇しなくてはならない。

 

この終身雇用形態は雇用の安定というよい面もあったが、
請負契約によるトラブルや、仕様変更やシステム改善が
円滑に行えないための問題が数多く出てきた。
日本のデジタル化の遅れは、これが大きな要因になっていると思う。

 

それに終身雇用でシステム開発をする場合、
稼働要員を集めて働かせるため、労働条件もあまりよくないし、
給料も決して他業界に比べてよいものではない。
3Kとも称されている。

 

これに比べて、米国などでの自社開発形態では、
開発要員が必要になった時に、優秀な人材を雇用するため、
当然雇用条件もよくなる。
そして、1つのプロジェクトが終わると、大半のエンジニアは
次の仕事を求めて、別の会社に移っていく。
これが、米国でのベストジョブトップ10の中に、
システム開発技術者がいくつも入っている理由だと思う。

 

こんなことを考えながら、退職者の一人として、
趣味と痴呆症対策を兼ねてプログラムを作って楽しんでいる。