2019年5月18日(土)

朝は高知のホテルで目覚めた。

どんよりした天気で、今にも雨が降りそうだった。


今日は、夜には空路で帰京する。
それまであまり予定が詰まっていないので、
ゆっくりと起床して、ゆったりと朝食をとって、
少し遅めの時刻にホテルをチェックアウトした。
車はホテルの駐車場においたまま、徒歩で高知城へ。


高知城の石段を上がっていくと、上に天守閣が見えた。
他のお城も幾つか見てきたが、高知城天守閣は他よりも小さめだった。

城の模型を見ると、門を入った中に多くの建物があったようで、

天守閣は物見櫓程度の役割だったのかもしれない。


天守閣の内部の階段はかなり急で、上り下りは危なっかしかった。
昔のお侍は、天守閣に上るときには大変だったに違いない。
年をとって足腰が弱ると、天守閣までは登れなかったのではないか 。


一通りお城を巡った後は、隣にある高知城歴史博物館を見た。

最近、旅行に行くと、目的地の近くの博物館、美術館を訪ねるのが

楽しみになっている。

その中では、目的とした城、神社、人物等の歴史的な経緯等が

ストーリーとして展示されており、新たな知見を得られることが多い。


この城は、長宗我部氏が関ヶ原で破れた後、
有名な山内一豊が高知の領土を得て築城したものらしい。
松江の町と城を見たときにも感じたが、
戦国武将の夢は、 単に戦をして勝ったり、領土を得るだけではなく、

新しい城や城下町を造る事だったのだと強く感じた。

その最たるものが、江戸城と江戸だ。
これを成し遂げると、「一国一城の主になった」ということだ。
また、ごのための設計、構築できる人間(今で言うエンジニア)は、高禄で仕官できたようだ。


城内外を歩き回って少し疲れたので、 タクシーで高知駅に移動。
駅前の坂本龍馬大河ドラマ撮影に使ったセットを見たが、
大河ドラマそのものを見ていなかったせいか、
あまり興味を感じず、早々に切り上げて近くの店で昼食をとった。


ホテルの駐車場に戻って、車で桂浜の坂本龍馬記念館へ。
私はある程度の知識を持っている積もりだったが、ここの展示も面白かった。
坂本龍馬土佐藩を脱藩し、僅か31歳の若さで暗殺されたが、
その間に維新に向けた薩長連合と大政奉還という偉業をなしとげている 。

記念館では、年代毎の出来事ばかりでなく、

坂本龍馬の数々の手紙とその現代語訳が陳列されており、

その人となりを知る面で大変参考になった。


一通り陳列品を見て、隣の国民宿舎のレストランで一休みした後で、 空港に向かった。
3日間の旅行で私も家内も疲れていたので、 後は空港内でまったりと出発を待った。


飛行機はほぼ時間通りに羽田へ。

その後は空港バスで順調に帰宅することができた。

この3日間。大塚国際美術館栗林公園、 そして坂本龍馬記念館と

印象的なところを巡ることができた。