2019年3月15日(金)リタイヤ生活722日目

今日も晴天、幸いなことに少し気温は低めのため、歩いていても汗ばむことはない。

 

今日は、家内が上野に行きたいとのことで、上野の博物館・美術館巡りに出かけた。

朝9時過ぎに家を出たのだが、思ったよい時間がかかり、ついたのは10時半近く。

JR上野駅を出て上野の公園の中を通り抜けていく。

ここは平日なのに人通りが多かった。

特に外人さんが多く、通り抜ける間にいろいろな国の言葉が耳に入ってくる。

 

まずは『御即位30年記念「両陛下と文化交流―日本美を伝える―」』の特別展示がされている

東京国立博物館に向かった。

公園の広い道の噴水の横を抜けて横断歩道を渡ると博物館になった。

特別展示も含め入場料は1,100円。

中に入ると、広い敷地の中で、正面と左右にも大きな建物があった。

まずは順番に、ということで、まずは右側の東洋館に入った。

 

ここは中国、朝鮮半島、東南アジア、西域、インド、エジプトなどの

美術と工芸、考古遺物を展示しているとのこと。

5階建てで、中階段のような感じでフロアがつながっており

見ているといつの間にか5階までたどり着いてしまうといった感じだった。

仏教関係から、エジプトのミイラ等まで、展示品を眺めているだけでは

様々なものが数多く展示されているため、どこがどこのいつのものかなど区別が付かない。

各展示物に付けられた解説をきちんと読んで行かないと理解は難しい。

 

途中、中国の陶器等の展示もあって、5千年前等と表示されていた。

以前だったら、有史前ですごい、と思っていたが、

先日、別の場所で縄文時代の展示を見ているので、

5千年前程度だと、あまり古いという感覚がなくなった。

縄文時代の1万数千年前まら3千年ほど前までの文化が、

如何にすごいか、と再認識してしまった。

 

東洋館の5階建ての建物の中に、それほどぎっちりと展示されていた訳ではないが、

一通り見終えると、私も家内も少し疲れてしまった。

もう昼に近かったので、同じ建物にあるホテルオークラレストラン ゆりの木で昼食をとった。

 

一休みして、元気を取り戻してから本館へ。

様々な展示がされているので、順番に総て見ていったら体力が持たない、

ということで優先順位の一番高い天皇陛下御即位30年記念の展示を見ることにした。

ここでは、天皇陛下の今までの活動、国内外の訪問先、宮中での儀式、記念の装束等を見ることができた。

まもなく退位の儀式が行われ、この展示は更に人気になりそうだ。

 

この後、本館の展示を見た。

ここでは、縄文時代から江戸時代まで、時代を追った「日本美術の流れ」の展示があり、

国宝や重要文化財等が数多く陳列されていた。

展示内容は非常に濃いものだったが、一つ一つ説明を読みながらゆっくり歩いていくと、

ふつうに外を歩いているよりも、距離は少ないのに結構疲れた。

 

続いて本館の左奥にある平成館へ。

玄関を入って左奥に、ドリンクコーナーがあったので、ここでまた一息。

鋭気を取り戻して、この中の展示を見た。

如何にして古い美術品を修復するか、等の展示もされていた。

本当は、「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」の看板があって興味があったが、

これは今月下旬から展示されるとのことで、今、展示準備中のようだった、残念。

 

ここで私も家内も体力が尽き果てそうな感じだったが、最後に法隆寺宝物館を見た。

途中、中庭でミニコンサートのようなものが行われており、

クラシックの美しい音色が聞こえて、人だかりができていた。

法隆寺宝物殿には法隆寺の仏像等が数多く展示されており、

これほどのものを東京に持ってきてしまって良いのか、

等といらぬ心配をしてしまった。

 

これで東京国立博物館は終了。

せっかく上野に来たので、せめて2箇所には立ち寄りたいと、次に東京都美術館に向かった。

ここでは、「奇想の系譜展」という特別展示が行われており、

それをみようとチケット購入の長い列に並んだが、いくら待っても先に進まない。

どうも時間を区切って見るように、チケット窓口を閉めて観覧者を待たせているようだった。

この疲れているのに、あまり長く列の中で立っていたくないということで、

この展示が諦めて、館内のショップだけ見て外に出てしまった。

 

この後は公園巡り。

まずは、上野東照宮へ。

上野動物園のゲートの横を更に進むと団子屋さんがあって、その先に五重の塔が見えてきた。

五重の塔の横に参道があって、奥に進むと上野東照宮

流石に上野。外人さんが多く、東照宮に向かって写真をとっている人は多いが、

東照宮に向かって参拝している人が日本人のみのようだった。

帰りに、お守りを購入。私はミニチュアの印籠のお守りを買った。

表面には五七の桐の御紋が入っている。まさに「この印籠が目に入らぬか!」の印籠だった。

 

この後は、上野の大仏へ。東照宮の参道を戻って、小松宮像が左に見えたところで、

右に曲がって少し進み、右側に見えた階段を上ると、そこに大仏のお顔だけが飾られていた。

もともと大仏があったのだが、関東大震災で壊れてしまい、お顔だけが残っているとのことだった。

お顔のみが残されており、これ以上落ちようがない、ということで、

受験生の合格祈願の場にもなっているとのこと。

何か少し納得感が薄いが、そんなものなんだろうか。

横に薬師が祭られていたので、家内や子供たちの健康祈願をしておいた。

 

最後に野口英世像を見て終わり。

公園内の広い道からわき道に少し入ったところにひっそりと立っており、

だれも見ていく人はいないようだった。

今時、野口英世といっても、若い人は余り知らないのかもしれない。

私と家内はそれぞれ記念撮影をして終わり。

 

後は、疲れた脚を引きずって上野駅まで戻り、帰路に付いた。

電車の中では、熟睡してしまった。

5時過ぎに帰宅して万歩計を見ると、1万歩は優に越えていた。

 

久々の上野だったが、外人観光客がずいぶん多いのと、

自分の体力が衰えて、美術館・博物館等を巡るのは1日ではとても無理

ということを実感した。また行って、残りをみたいものだ。

夜にはジムに行って、たっぷりと汗を流して、疲れた脚をほぐすことができた。