2018年10月23日(火)リタイヤ生活627日目

今日は、島根・鳥取旅行2日目。

朝は日差しが見えており、思ったよりも暖かかったが、昼頃から天気は下り坂。
断続的な雨で、気温が下がり、 あまり良い旅行日よりとはいえなかった。


朝7時半からホテルの朝食ビュッフェへ。
比較的大きめのホテルだったので宿泊客も多く、レストラン内は満席で少し待たされてしまった。
どうやら最も混む時刻に行ってしまったようだ。


午前9時過ぎに出発。まずは近くの松江城へ。
近くの駐車場にレンタカーを停めて、本丸に向かうため石段を登った。
この城は立派な石垣が積まれており、 下から見ると立派な城構えだ。
ただ本丸が周囲の木々に遮られてはっきりと見えないのは残念だっ た。


石段を上っていくと、右手に本丸に続く石段、
左手に小さな神社と、 さらにその向こうに明治時代風の洋館がみえた。

この洋館は、興雲閣という名前で、明治時代に建てられたものらしい。

中をみると小泉八雲関係の展示があった。
怪談等で有名な小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)は、

中学校教師として松江市に在住していたらしい。


手前の門をくぐったところで観覧料を払い、本丸へ。
事前に島根カードのアプリをダウンロードしてあったので、
それを見せれば何か特典があったらしいのに、この時は忘れており惜しいことをした。


本丸に登った。
今までも、松本城小田原城などの城を見てきたが、
当時のままの城は、中が暗く階段が急で、居心地や使い勝手が悪そうだ。
大名も、年を取ったら、 とても城の上には登れないのではないだろうか。
ひょっとしたら、城に登れなくなったら、
家督を子供に譲る?といったことも、あったかもしれない。

などと思いをめぐらせながら城の一番上にいくと、
その天守閣だけは明るくて見晴らしも良く、
松江市街から宍道湖や遠くの山々まで一望できた。
これが大名気分というものか。


本丸を降りて、城の周りを廻って、歴史博物館へ。
この入場では、島根カードの提示では割引を受けることができた。

私は、旅行の時に博物館に立ち寄ることが好きだ。
今までの中途半端な知識が刷新されて、 新たな知見を得ることができる。
この博物館見学も正解だった。
様々な展示物を見ることが出来たが、
特にビデオで、松江城や松江の町を作った堀尾氏の話が面白かった。


戦国大名は、新たな拠点を決めると、山を削り、立派な城壁のある城と、
堀に囲まれた街並みをすべて作ってしまうということがよくわかっ た。
全く何もなかった宍道湖畔の村に、城下町を作るために、山を削り、湖を埋め立て、
壮大な石垣を組み立てて、その上に城を作り上げ、街並みを作り上げ、すごい政治力だ。
この企画・設計の知恵、そして労働力確保、財務確保など、どのようにしたのだろうか?

戦国武将と言うと、 ともすれば戦での勝った負けたばかりに注目してしまうが、
その裏での国づくり、統治、 財務など総合的な力が要求されることがよくわかった。


歴史博物館をでる頃には、少し雨が降り始めた。
博物館の入場券に、なにやらホーランエンヤ伝承館というところの入場券もあったので、

立ち寄ってみた。
ホーランエンヤとは、松江に縁のある外国人の名前かと思っていたが、実際には

松江城山稲荷神社から御神輿を船団で阿太加夜神社本殿に運び祈願する神事で、
今までは12年に1度、 最近は10年に1度行われているとのこと。
御神輿を船で運ぶのだが、途中の5つの地域の漁師の船が、歌舞伎のようなかなり派手な出で立ちをして、

舞を踊りながら警護するので、それを見ようと物凄い人出になるらしい。
最後に受付の女性が言っていたが、船を出す5つの地域では、最近、漁師の跡継ぎがおらず、
祭りの際に人を確保するのが大変になってきているらしい。

こんな話も、ここに立ち寄らなければ聞くことはできなかった。


見終わって駐車場に戻り、次の八重垣神社へ。
神社では、 少し早いが七五三のお参りをしている家族が何組もいた。
参拝して、御朱印をいただき、次は熊野大社へ。
昼時を過ぎかけていたが、ちょうど熊野大社隣にお食事どころがあったので、そこで昼食。
観光客を多く受け入れていそうな広い食堂にこの日は我々を入れでも僅か4,5人の客だった。
満腹になったところで参拝。


参拝を終える頃に何が悪かったのか腹の調子が悪くなってしまい、
お食事処のトイレでしばらく休んでいたので、思ったよりも遅くなってしまった。


次は足立美術館。車で30分余り。
ここは平日なのに人が多かった。
館内に入ると、様々な展示がされていたが、まずは庭園の美しさに心を奪われてしまった。
先日行った迎賓館和風別館の庭園も比較にならない。
また横山大観の展示も良かった。
同じテーマに対して横山大観と別の画家の作品を比較して展示して いるので、
普段美術にふれることの少ない我々でも理解がしやすかった。

足立美術館は広く、建物が連なっており、階段を上り下りするところも多いので、
お年寄りには少し厳しいかもしれない。

 

見終わってお土産店によってから、ホテルへ。
少し離れていたので、つく頃にはすっかり暗くなってしまった。
近所に行くところもなく、ホテルのレストランでディナー。
これで2日目は終了。


明日は最終日、家内の行きたがっている鳥取砂丘だ。
旅行前には3日目の天気が心配だったが、
今、1日早く日降ってしまった為、明日の天気は持ちそうだ。