2018年6月15日(金)リタイヤ生活539日目

朝からどんよりした天気。

少し黒い雲がかかっているのが少し気になった。


ここはシンガポールのマリーナマンダリンホテル、滞在2日目。

窓の外には、有名はマリーナ・ベイ・サンズやアジア最大の観覧車(シンガポールフライヤ)が見えている。


気持ちのいい朝だが、慣れないダブルベッドで揺れたので、

あまり熟睡できなかったと家内は不満をこぼしていた。

蒸し暑さと寝不足のため体調が悪そうで、

ホテルの朝食にも、あまり口をつけられなかった。


始めてのシンガポールなので、最初は、オプショナルツアーを申し込んでおいた。

時間を切られてあちこちを連れ回されるのはあまり好きではないが、

初めての異国で、訳が分からないときに、短時間に動き回るためには

オプショナルツアーに参加するのも効率的だ。


オプショナルツアーはホテルの1Fロビーに8時50分に集合だった。

来たのは想像していたよりも大きめのバスで、多分20人以上が参加しており、

ピックアップされたのは、我々が最後のようだった。

乗っていたのは大半が女性で、各年代毎の女性どうしのグループか親子のようで、

他に2、3組の若いカップル、(自覚症状はないが)年輩の夫婦は我々だけだった。

つまり20人以上参加して、男性はわずか3-4人程度ということだ。

どうやらシンガポールは、女性の観光天国のようだ。


まず最初に有名なマリーナ・ベイ・サンズの隣のガーデンズ・バイ・ザ・ベイへ行った。

朝早いので、園内はまだ空いていた。

ガイドブックの写真でよく見かける、

上の開いた高い木の塔(スーパーツリーグローブ)がいくつか立っている脇を通り抜けて、

ドームのような形をしたクラウドフォレストへ。

園内にはフラワードームとクラウド・フォレストの2つのドームがあり、

このツアーでは、そのいずれかに入ることのできる入場券がついている。

でも皆、迷うことなくクラウドフォレストへ向かった。

ガイドブックでも、こちらの方が遙かにおすすめと言うことで、そちらへ。


クラウドフォレストの中に入ると、ドーム中央の高い塔を見上げることになり

その上から滝が落ちており、かなり涼しかった。

外の高温多湿のところから、急にこのような涼しいところに入ると、体が驚いてしまう。

シンガポールは赤道直下とは言っても、上に羽織るものは必ず必要だ。

 

ドーム中央の塔の周りをほぼ1周して、周囲に咲いている花などを見てから、

エレベーターで塔の頂上へ。

ここからはスローブを下っていくことになる。

塔がかなり高く(10F建ての建物くらい?)、塔からせり出したスローブは、

塔からでている細い支柱で支えられている。

高いところが苦手な私としては、足の下に何もないところを歩くのは、緊張感のともなう体験だ。

家内は、余り広くないスロープ端の方を、のっしのっしと悠然と歩いていたが、

私はスローブの中央あたりを、できるだけそーっと揺れないように歩いて下っていった。

こんなことでは、私はこのガーデンのもう一つの名物、OCBCスカイウェイは絶対に歩けない。

スローブからは景色もよく、塔の壁には多くの植物が植えられていた。

スローブを降りて、近くのお土産店の中を見ていると、約30分が過ぎて集合時間になった。

誰も迷うことなく集合場所に集まり、次のマーライオン公園へ。

 

マーライオン公園は、我々の泊まっているホテルから近いため、

オプショナルツアーに付いていなくてもいい場所だったが、

やはりシンガポール観光には欠かせない場所だ。

ナショナルギャラリー前にバスが停まり、マーライオン公園に向かう時に小雨が降り出して、

100m余り歩く頃には本格的に降り出した。

名所だけあって、各国からの観光客が集まっていたが、

皆が狭い橋の下に寄り集まって雨宿りでごった返していた。

なかなか雨が小降りにならないので、諦めて、

家内と土砂降りの中をマーライオンのところに行って記念撮影をした。

ほとんどが雨宿りの時間だったが、ここでの散策時間が終わり、次のチャイナタウンへ。


バスがチャイナタウンに近づくと、漢字の看板が増えてきて、雰囲気がでてきた。

この頃には雨も小降りになってきた。

大きな寺院の横でバスが止まり、チャイナタウンの散策開始。

この寺は、中の壁という壁にいくつもの仏像が安置されており、

日本の寺とは少し違った雰囲気だった。

私もいちおう仏教徒の一人なので、それぞれの仏像を礼拝してまわった。

外へでると、チャイナタウンらしく、雑然としたお土産屋さんが並んでいたり、

中華料理の屋台の並んだ通りがあった。

それらの中を散策している間に集合時間になった。

 

次にリトルインディアへ。

昼食をとるホテルの前でバスを降りて、近くのリトルインディアまで徒歩で案内された。

こちらも違う雰囲気でインド人らしき人が町にあふれていた。

あまり見たいと思う店はなかったが、1店だけ、少し立派な感じの大きい店で

入り口の両側にセキュリティガードのような人が立っていた。

中もキレイそうなので入ってみると、結構広く、1Fにはカメラや電子機器などが売られていた。

地下はTシャツ等のようだった。

2Fは、お菓子等のお土産が安く大量に売られていた。

ガイドブックで読んだ、リトルインディアのお土産店はここのようだ。

何か買いたかったが、集合時間まで余り時間がなく、諦めてホテルへ。

  

昼食はホテルのレストランで、団体用に日本的な折り詰め弁当が用意されていた。

中は、名物のチキンライスやこちらの焼き鳥:サテも入っており、

最後には、少し小さめの器に入ったラクサも運ばれてきて、

量は少ないがシンガポール名物を一通り食べることができた。

ガイドさんは中国系のシンガポール人のようで、

辛いから気をつけて、といわれた料理が我々にはあまり辛く感じられなかった。

シンガポールの人よりも日本人の方が辛さに強いのかもしれない。

ただコーヒーには要注意。普通に注文すると、どれもこってりと甘いものが出てきてしまう。

 

次にアラブストリートへ。
ガイドさんの話によると、以前は、アラブ人が住んでいたが、

今はほとんど住んでおらず、イスラム系が大半とのこと。
今回は、イスラム系の正月で、店は殆んどしまっているとのことだった。

ちなみに、ガイドさんの話によると、シンガポールには正月が4回あり、

今日がそのうちの1回とのことだった。

丁度、金曜日なので、週末も含めて3連休、どこも混みそうだ、とのこと。
確かに、アラブストリートでは、店はほとんど閉まっていて、

代わりに、近くのモスクからお祈りの声がこだましていた。

ここも余り見るところがなかったが、

たまたま開いていた土産店で安い小物を買っていると集合時間に。

 

最後に、マリーナベイサンズで解散。

事前に旅行に関して調べていると、

丁度この日が大統領府(イスタナ)年4回しかない公開日ということが分かった。

その頃、米朝首脳会談が大統領府で行われるのではないか、との話もあり、

では、オプショナルツアーが終わった後で行ってみよう、と家内と話していた。

しかし、首脳会談はセントーサ島のカペラホテルになってしまい、

家内も朝から体調がすぐれなかったので、断念した。

今日は正月で、かなり混みそう、ということも断念の理由の一つだった。

 

そこでマリーナベイサンズの中のショッピングモールの中を散策した。

かなり広く、途中にカジノもあり、高級ブランドを中心に多くの店舗が入っていた。

中にフードコートもあったが、正月ということでどこも混みあっており、

家内も疲れているようなので、タクシーでホテルに戻って一休みすることにした。

 

ホテルの部屋で休んでいると、家内はぐっすりと寝てしまった。

疲れがとれるように7時近くまでそっとしておいた。

家内が寝ている間に、夕食をとれそうなところを検索しておいた。

 

このホテルでは、各部屋にスマホが付いており、携帯電話やWifiが使える。

ふつうのAndroidスマホなので、自分の好きなアプリをインストールすることもできる。

早速、GoogleMapやシンガポールの観光案内アプリをインストールして

自分のGoogleアカウントも登録した。

これで自分のスマホタブレットのGoogleMapで登録した地点を確認することができ、

このスマホで写真をとっても、Googleフォト経由でアクセスすることもできる。

もちろん最終日に返却する際には、全部初期化する必要があるし、

場合によっては、帰国した後、自分のGoogleアカウントのパスワードを変更しておいた方が良いかもしれない。

 

どもあれ、ホテルのスマホで検索した結果、

ホテルの向かいのショッピングモールの地下に、

フードコートがあることが分かった。

家内が起きてきて、大分元気も回復した様だったので、

そのフードコートに行くことにした。

 

ホテルの前の大きな道路は、近くに横断歩道が見えず、

代わりにこちらのモールから向こうのモールに繋がる陸橋が見えたのでそこから渡った。

そちらのモールも結構大きかった。

隣接する場所にモールが複数あるというのは、日本では考えられないが、

さすが観光都市だけあるのかもしれない。

それに、ガイドの話によると、シンガポールの人は自宅で料理をする習慣がほとんどないらしい。

つまり3食とも外食が多いので、フードコートとかホーカーズと呼ばれる屋台が流行るらしい。

一方、通常のレストランは、何かと割高になるとのこと。

 

長いモールを先に進んで、地下に下ると、レストラン街になって、

突き当たりを右に曲がるとフードコートがあった。

モールのフードコートというと、日本の天井が高く広い清潔感のあるものを思い浮かべるが、

シンガポールのフードコートは、天井が低く、すこし雑然とした感じがある。

感覚的には清潔感に欠ける感じだが、清潔度等を示す認定書が各店舗に貼られていて、

ほとんどの店舗が "A" になっていた。

フードコートの中には、様々な料理の乗ったライスや、麺類等があり、

どれが良いかすっかり迷ってしまったが、とりあえず麺類を頼むことにした。

家内は野菜中心のさっぱり系、私はいかにも辛そうな麺を注文して、空いている席に座って食べた。

少し遅めの時間だったが、席は結構混んでいた。

飲み物は、麺とは別の店でフレッシュライムジュースを頼んだ。

目の前で、生のライムを絞ってくれる。

これでわずか2.5ドル。1ドル約80円なので、200円程度。安い!!

さっぱりしてなかなか美味しかった。

 

これで満腹になったので、後はホテルに戻ってシャワーを浴びて就眠。

明日は何も予定がないので、のんびりと起床する予定。