今日も快晴。でも外にでると、気温は低く、体が引き締まる感じだ。
大腸ポリープ切除してまだ1週間経っていないので、食事や運動制限で物足りない感じだ。
最近、ボランティア活動に参加すると「何かお仕事をされているのですか」
と聞かれ、「完全リタイヤです」と答えると、「えー」と驚かれることが多い。
もともと少し若く見られることに加え、まだ体も頭もさほど老けていない感じで、
たぶん、あることがなければ、今も会社勤めをしていたと思う。
58歳で役職定年になるとともに、ある団体に出向を命じられ、
そこでリーダーとして2年間勤めた。
その時、給料は出向元の会社からもらっており、
役職手当がないのに管理職というのは少し矛盾も感じていたが、
今までとは違った経験・知識が得られるため、
それなりには生き甲斐を感じて勤めていた。
ただ、政府の外郭団体であり、そちらから出向してきた、
いかにも官僚的な人(木っ端役人?)がおり、
その人が醸し出す官僚的な雰囲気が組織に蔓延したため、
それがイヤになって、元の会社に戻ることを考えた。
戻ろうと出向元の人事部長に相談したところ、
「いろいろとやって欲しいこともあるし」と歓迎する様子だったので、
2年間が終わった時点で復帰することにした。
復帰してみて驚いた。
最初は、客先常駐の話が来たので、
「私のようなランクの人間が行ったら相手もやりにくいのではないか」
と確認してもらったら、想像通りその話しはなくなった。
次に、営業部に入る話が来て、そのまま配属になってしまった。
とは言っても、特にやることもなく、典型的な窓際族という扱いだった。
前の人事部長の話を思い出しつつ、「だまされた」とも思ったが、
そう言っていても仕方ないので、一度きちんと勉強したかった
セキュリティに関して、いろいろ調べたり、無料セミナー等に参加していた。
これは本当に良い勉強になった。
セキュリティに関して、少し語れるようになったと思う。
それでも時間があったので、今後の人生に関していろいろと考えてみた。
今まで、会社、仕事一筋だったのが、
今回のことで、会社に所属することが嫌になって来ていた。
またライフプランを計算してみると、
今まではまだまだ一生懸命働かないと、と思いこんでいたのが、
今すぐリタイヤしても、それなりに生活していける、
ということがわかった。
結局、営業所属は半年で終了。
その後は、新たにできた部局の面倒を見ることになって、
その立ち上げに1年半かかり、一応、軌道にのったところで退職した。
今思うと、あの営業所属の半年の経験がなければ、
今、こうしてリタイヤしていることは無かったと思う。
あの時の、むなしい、やるせない気持ち、
そして今までの会社勤めは何だったのだろうという思いは忘れることが出来ない。