2017年11月9日(木)リタイヤ生活394日目

今日も快晴。日中は気持ちのいい秋晴れだった。

 

午前中は、とりあえず、やらなければ行けない作業をして、少し早めに昼食をとってから、

ジムで軽く汗を流し、そのままボランティアに参加した。

 

このボランティアは、高齢者施設に行って、中にいらっしゃる高齢者の方から

いろいろとお話を伺う、というもので、傾聴ボランティアと呼ばれる。

今年、このボランティアの養成講座を受けて、そのまま、養成講座の実習をした

施設で月2回ボランティアをやっている。

ただ最近は、木曜日に別のボランティア活動があったため、しばらく傾聴は休んでおり、

今日はおよそ2ヶ月ぶりだった。

 

いつもは駅から施設の送迎バスに向かえられるのだが、今日は少し時間があったので、

駅から施設まで歩いていった。

秋晴れで気持ちが良かったが、約20分も早足で歩くと、少し汗ばんでしまった。

施設について、靴を履き替え、エプロンをして準備完了。

 

いつもなら2階の談話室に行くのだが、今日は心機一転、新館に初めて言ってみることにした。

とは言っても行き方も分からないので、他のボランティアの方について行くと

新館の方は、どの階も談話室にほとんど高齢者の方が出ておらず、

ボランティアは基本的に部屋までは押しかけないことになっているため、

やむなくいつもの建物の2階に戻った。

 

最初に着かせていただいたのは、お二人のご婦人。

一人の方は疲れたように机に伏せていて、

もう一人の方は、自分のメモらしきものを見て何かつぶやいておられた。

私はお話をしようとすると、伏せておられたご婦人の方が突然、

「うるさい、帰れ」、「私は一人で死ぬ」等と叫ばれた。

いったい何が起きたのかよく分からなかったが、その時、近くにいた別のボランティアのご婦人が

こちらを見て、にっこり微笑んで頂いたので、私も少し落ち着くことができた。

看護の方によると、このご婦人は最近、このような様子で、精神的に不安定らしい。

一方、もう一人の方も、一人でつぶやくだけで、何を言われているのか分からず、

話しかけても何も反応がないため、ひたすら聞きとろうとするしかなかった。

久々に参加して、介護の現場の難しさを痛感してしまった。

 

その後は、目を閉じてテレビの音声を聞いているらしきご婦人のところに行った。

こちらの方もあまりお話しできないか、とも思っていたが、

以外にきちんと対応して頂き、お住まいやご家族、お生まれ等の話を伺うことができた。

ただ、お年寄りの場合に難しいのは、声が小さくでなかなか聞き取れないことがあり、

でも相手の方のお話のペースを乱したくないので、

そのまま相づちを打ちながら聞いていなくはならない。

時々、聞き取れないところがあるため、どのように相づちをうてば良いのか分からなかったり

話が途切れた時に、次にどのように展開したら良いか分からないこともある。

こちらがもっと耳がよければなあ、と思うときもある。

でも何とか20分位お話を伺ったので、お話を伺ったお礼を言って、別の方に移ることにした。

お話をして頂く方も、20分位話すと疲れてくるが、こちらが聞き続けると一生懸命

話し続けようとしてくれるため、結局、疲れ果ててしまうことになる。

最初の頃に1時間近くお話を聞いていて、

終わったときに相手の方が疲れ果てたようなため息をしたのを見て、

こちらできちんと時間管理をしないと行けない、と反省した。

 

次に、テーブルに一人で腰を掛けている、よだれかけをした男性の方のところに行った。

見た目はあまり話をして頂けそうも無かったが、寄っていって、お話を伺って良いかと聞くと

快く話し始めて頂いた。

その方は、いろいろなことを経験されているようで、そのことをずーと一方的に話されていた。

ろれつが回りにくく、途中でよだれも出るため、あまり聞き取りやすくはなかったが、

なんとかお話を聞くことができた。

一人でおられたため、本当は誰かと話をしたかったのかもしれないが、

これらから何も切り出さなくても、本当にいろいろお話をして頂けた。

こちらも約20分で切り上げて、お礼を伝えた後で、次の方に移った。

 

次の方は、95歳になる男性の方で、頭もしっかりしており、

以前お会いしたこともしっかり覚えていて頂けたようだった。

近所のことを少しお話ししているうちに時間になり、お礼を言ってその場から離れた。

 

最後に、ボランティアの控え室のようなところでレポートを書いて終了。

1時間のボランティア活動だった。

このまま、一緒に活動している男性の方と一緒にあるいて駅方向へ。

 

このような傾聴ボランティアはいろいろと勉強にはなるが、

自分で本当に続けていきたいものかどうかは、まだよく分からない。

とりあえずもう少し続けてみよう。