今日も朝から天気が良く、日中は気温も上がった。
ただ、田舎の山々の上に見える雲は、夏の入道雲とは違った、力強さのない秋めいたものだった。
ホテルをゆっくりチェックアウトして、今日も母の住んでいる介護施設に行った。
少し元気が回復中とは行っても、これだけ高齢になると、いつ何が起こるかはわからないので、
会えるうちにできるだけ顔を見たい。
今回は、兄嫁が一緒に行ってくれた。
母親の部屋に入ると、夜あまり寝付けなかったようで、丁度寝ているところだった。
3人で入って少し話をしていると、直ぐに目を覚まして、ニッコリと微笑んでいた。
今日は昨日よりも更に調子がよいようで、声を出して受け応えてくれたり、
かかっている童謡を歌ったりしていた。
訪問した3人で話をしていても、うれしそうに微笑んでくれる。
約1時間居て、そろそろ時間とのことで帰ろうとすると、
少し寂しそうな顔になった。
後ろ髪を引かれるような思いだったが、施設を後にして、高速道路に乗って
途中のサービスエリアで休みながら、午後4時前には自宅に到着。
母親は、行く前に想像していたよりも、顔色も良く、
表情も明るかった。
その顔を見ていると、小さい頃にいろいろとしてもらったことが思い出されてくる。
私もこの歳になるまで、あまり親孝行ができていなかったが、
これからは、暇を見て、できるだけ会いに帰りたいと思う。