今日は天気が悪く、朝のうちは雨だった。
今日から春のJapan IT Weekという展示会が始まる。
開催は今日から3日間だが、明日以降は予定が詰まっている(退職者なのにホント?!)ので
今日、東京ビッグサイトまで出かけることにした。
週後半の展示会は金曜日が一番混む、午前・午後で言うと午後が混む、
たぶん、出張で来て直帰の人が多いためだと思う。
昼頃に東京ビッグサイトに到着。
やはり、あまり混んではいなかった。
まず、組み込み系の基調講演を聴講した。
通常は、席(パイプ椅子)の間隔が狭く、
隣が太った人とか、足を大きく開いて座る人とかいると居心地が悪いのだが、
今回は、椅子と椅子の間があいていて、座りやすかった。
最初に自動車産業とインターネットに関する聞いた。
講演者はDeNAの役員の方だったが、DeNAの重点6分野の一つ、
自動車系のサービスに関しての説明だった。
日本のバス、タクシー、運送業界への自動運転技術の展開は、
ドライバーの職を奪ったり、既存業界の破壊につながりそうな気がしていたが、
講演によると、日本でこの業界のドライバーは、
従って、自動運転技術の普及は、既存業界とのWin=Winの関係が築けるとのこと。
知り合いのバスドライバーの話では、運転手不足で過酷な労働条件にあるらしい。
もう一つ、ロボネコ・ヤマトの話があった。
最近、宅配業界での労働条件の悪さや、労働力不足が報道されており、
宅配ボックスみ増えているらしいが、まだ十分ではなさそうだ。
現に私の住んでいるマンションでも、宅配ボックスはない。
このロボネコ・ヤマトは、小型のワンボックスカーにいくつもの宅配ボックスが積まれており、
指定時刻に指定した場所に止まっているので、受取人の都合に合わせて受け取れるとのこと。
藤沢で既に実証実験をしているとのこと。
最近は、宅配の不在票が入っていると、罪悪感を感じるが、
このサービスは宅配ボックスがこちらに来てくれるため、良いサービスだと思った。
反面、車から自宅までは荷物を自分で運ぶ必要があるため、
高齢者がエレベータのない建物の上の階に住んでいると、
自分で運ばなければならない。
たぶん、このような方には従来通りの配送サービスをして、
ロボネコヤマトのサービス対象が限定的であっても、
それなりのコスト削減、利便性向上効果が期待できるのだろう。
次の講演は、ベンチャー企業のCTOを勤める大学の准教授による
自動運転技術に関する講演だった。
精密な3D地図と車に積んだセンサーで、精度の高い自動運転ができる
との話で、それなりに面白かった。
この後、午後になって展示を見た。
しばらく前に景気が悪かったときには、展示も来場者も少し減った時があったが、
今年は、それなりに混み合っていた。景気が良くなってきたことを実感した。
モバイルの展示の付近には、ハードウェアのシリコンバレーと言われている
中国深浅の企業が、数多く展示していた。
最近、Amazonで安く購入できるガジェットの多くは、深浅で作られているのだと思う。
それらの中には、安いが品質が悪いものも多いが、
今回、出展している企業はどうなのだろうか?
夕刻になって、セキュリティの講演を聞いた。
1番目は、海外のセキュリティ企業の日本法人社長の講演、
アジア系と思われる小柄な女性で、最初、登場した時には後に大柄な白人の男性を従えていたため、
てっきり通訳かなにかかと思ってしまった。
講演は、AIのセキュリティ検知への適用に関するもので、結構面白かった。
次の講演は、リオオリンピックでのセキュリティ脅威に関するものだった。
米国のあるセキュリティ企業のCTOだが、オリンピックの安全な実現に向けて
複数の企業が、自社の利益を省みず協力したことが印象的だった。
2020東京オリンピックでは、IoT等が更に増加し、ハッカーの手口も更に巧妙化するため、
防御が難しくなるだろう、と言っていた。
ビデオデッキ等、家庭にIoT機器が増えており、社会インフラへのDOS攻撃等を考えると、
Bot化しないように各自の自覚も重要になると思う。
一通り講演を聞いて、展示も見て、帰路についた。
昨年は、まだ余りボランティア活動もしておらず、
展示会への参加意欲も低下していたが、
今のように様々な活動が増えて忙しくなると、
また展示会や講演会に参加しようというモチベーションが高まってくる。
不思議なものだ。