今日も朝のうちは、あまりはっきりしない曇天で少し涼しかったが、
途中から晴れになった。
いつものように昼食を早めにとったあと、ジムで軽く汗を流す。
旅行や打ち合わせもあって、最近あまり汗をかく機会が多くなかったが、
やはり体を動かすと心地よい。
先週末にある方に会って、いくつか面白いお話を伺った。
その中で、天使のピアノの話が特に興味深かった。
このピアノは、幕末から戦時中まで生きた石井筆子という知的障害児教育に傷害を捧げた
容姿端麗な才女の方が、最初の結婚の際に、父親からプレゼントされたもの。
比較的最近になって発見され復元されたものらしい。
私は面白いお話を伺うと、とことん知りたくなる方なので、
帰ってから早速ネットで調べて、関連書籍を見つけたが、
紙の本しかなく、購入するためには取り寄せる必要がありそうだった。
では近くの図書館にないか、とネットで調べたところ、丁度1冊見つけることができた。
幸い、貸し出されてもいないようだった。
最近、紙の本は読まなくなったので、こちらに引っ越して以降、
図書館も利用せず、利用者カードも作成していなかったが、
早速、図書館に行って、カードを作り、その本を見つけて借りることができた。
カード作成も、本を探すのも、館員の女性の方に本当に親切に対応して頂いた。
夕方、借りてきて、その日の夜までに一気に読んでしまった。
読んでみて、この石井筆子という女性に会ってみたい、という気持ちになった。
生まれも良く、容姿端麗で、教養もあり、鹿鳴館の花とまで呼ばれた女性だが、
その生涯は途中から苦難続きで、知的障害や体の弱い子を持ち、途中で亡くしてしまうなど
読んでいてもつらい部分があった。
でも毅然として、障害者教育のために生涯を捧げた女性である。
この石井筆子という方は本当に魅力的な女性だと思う。
もちろん私が生まれるよりも前に亡くなっており、会うことはできないが、
であればせめてこの天使のピアノを見てみたいと思った。
丁度、読み終えたところで、お話を聞かせて頂いた方から、
今度、天使のピアノを見に行くので一緒に行かないかとの連絡があった。
本当に嬉しいお話で、早速、参加したいとの返事を返した。
面白いお話を聞いて、その本を見つけて読破し、それにちなむものを今度見に行くことができる、
結構有意義な1日だったと思う。