10月7日(金)リタイヤ生活128日目

今日は、ある関係でシニアの料理教室を見学することになった。

見学といっても、教室に参加するための体験である。

 

朝、会場に行くと、私よりかなり年長そうな方が既に何人か来ていた。

時間になって、そこの調理室に入って、エプロン、バンダナ等をつける。

エプロンとバンダナは、この日のために家内に選んでもらったもの。

着ても、これでいいのか、と心もとない。自分でも様になっていないと思う。

 

講師の方は、比較的若い女性。生徒は全てシニアの男性で、体験者も入れて14人だった。

最初になにやら準備をしていたが、勝手の分からない私は、どにかく立っているだけ。

 

しばらくすると前のテーブルを囲んで、今日の料理の講習が始まる。

とにかくシニアの男性ということで、料理経験はほとんどなし、包丁使い等もなれない人が多い

と言うことで、講師は結構丁寧に説明をしてくれた。

今日の料理はクリームシチュー、ピクルス、ピラフ、ぶどうゼリー。

それに講師が事前に用意したポテトサラダ。

 

一通り説明が終わると4班に分かれて調理開始。

私を含む新人3人は、それぞれ先輩がついて1対1で指導を受けることに。

早速、クリームシチューを作り始める。

新人は今日は、せめて包丁の使い方を覚えて欲しい、とのことで、

野菜や肉を切ることに。

 

私は普段、あまり料理をやってこなかったが、テレビではよく料理のシーンをみているため、

なんとなくイメージトレーニングはできていると思っていた。

早速、タマネギ、人参、ジャガイモを切っていくと、以外にイメージ通りに進んで、

講師からも、本当に初めてですか、お上手ですね、とのお褒めの言葉をもらう。

 

シニアを相手にする重要なポイントのひとつは、いろいろ不満を感じても

とりあえずシニアはおだてる、ほめる、が基本だと思う。

私も、おだてられているとは分かっていても、結構良い気分になる。

 

ただシニア相手は結構大変だと思う。

教えたばかりのレシピでも、物忘れが多くて直ぐに間違えるし、

少し説明が不足していると、調味料を大量に入れるなど

本当にとんでもないことも毅然とやってしまう。

 

それに突然、自慢話をするご老体もいる。

物知り顔で、他人に注文ばかりつける方もいる。

 

それらを許容し、一人一人の相手をして、ほめて、おだてて、気分良くやらせる、

本当にシニア、特に男性シニアの相手は大変だ。

 

とは言え、何とか調理は終了し、皆で試食して、後かたづけをして解散。

 

退職後、セミナーに参加したり、シニアボランティア講座に参加したり、

会社勤めの頃とは全く別の人脈を作っており、それぞれが大変勉強になっていると思う。