今日はジムが休みなので1日のんびり読書をと
「ネアンデルタール人は私たちと交配した」を読んだ。
以前、電子書籍で購入して、1回速読したまま、もう一度読み返そうと思いつつそのままになっていた本である。
この本の著者は、本件に関して実際に遺伝子解析をしたスウェーデン出身のスヴァンテ・ペーボという研究者で、
内容は、ネアンデルタール人と人類が交配したと結論付けて発表するまでの様々な模様が書かれている
ドキュメンタリー風の内容である。
ネアンデルタール人のような数万年前の遺伝子を入手・解析するための、交渉から技術的課題までの
様々な内容が、関与した人たちの人間模様と併せて書かれている。
特に著者の実直な性格、たとえば私生児だったこと、ゲイであること、
等もつつみ隠さず語られているところが好感が持てた。
遺伝子解析の技術的進歩に関しても、いろいろと記載されている。
以前、この件がニュースに取り上げられた時から、是非詳しい内容を知りたいと思っていたが、
この本はその期待以上の内容だった。
最後の方に、更に古代で派生したデニソワ人の話も出てくる。
このような人類進化に関する研究では、本当に日進月歩で、最近でも常に新たな発見があり、
本当にワクワクする思いで楽しませてくれる。
次の大発見はどのようなものだろうか。楽しみだ。