以前読んだ本をまた読み返している。
ブライアン・サイクスの「イブの7人の娘たち」という科学ドキュメンタリ的な本で、
人類の起源を、ミトコンドリアのDNAを解析することによって解き明かしたもので、
全人類の共通祖先は、15万年前のアフリカの一人の女性にたどりつく、
更にヨーロッパでは、イブの子孫である7人の女性の話も書かれている。
ミトコンドリアは母親からしか受けつがれないため、女系の話になっている。
人類の発祥の話なのに、ヨーロッパを中心に書かれていることが少し残念だが。。。
マイケル・ジャクソンのBlack&Whiteのプロモーションビデオの最後の方に、
1人の人が、様々な人種や性別の人に変化していくシーンがあるが、
このような多様な人々が、わずか10万年余りの間に変容したというのは大変面白い。
(性別は人類発祥より前からあるが)
この本の続編が、同じ著者の「アダムの呪い」でこちらは男性のみに引き継がれるY遺伝子の話である。
本を読み続けていくと、人類が、出アフリカ以降、比較的短期間に全世界に広がっていく様子を知ることができる。
人類というのは、よっぽど冒険好きのようだ。
人類の特性に関しては、「ヒューマン」や「脳には妙なクセがある」等にも面白いことが書かれている。
また最近もっとも面白かったのが、「ネアンデルタール人は私たちと交配した」だった。
日本人の起源に関して書かれた本も多い。
これにかんしては気がついたら7,8冊もっていることに気がついた。
読み終わった時には面白いと思うが、少したつとほとんど忘れてしまうため、
少し頭を整理しながら読み返したいと思っている。