9月7日(水)リタイヤ生活108日目

いつも水曜日はジムが休館日のため暇だ。

 

最近、電子書籍を読むことが多い。

今日は、加藤寛一郎さんの書かれた「航空機事故50年史」を読んだ。

 

飛行機を初めて飛ばしたのは、1903年のライト兄弟

それ以降、わずか100年余りの間に、ジェット航空機で大勢の人が世界中を旅する時代になっている。

いまや航空機の安全性は、事故による死亡率を考えると、自動車等よりも安全と言われている。

しかし、この本に書かれているのは、高い安全性を確保するために今まで積み上げてきた

事故とその反省の歴史である。 まさに人柱である。

事故の原因と言っても、飛行機そのものの欠陥・故障、操縦ミス、

異常天候や環境(鳥の衝突、火山の噴火など)など、様々なものがある。

単一の原因ばかりではなく、複合的なものも多々見られる。

 

飛行機も徐々に大型化し、大量輸送の時代になって、ちょっとした事故でも多数の犠牲者がでてしまう。

そこで航空業界では、世界中で発生した個々の航空機事故に関して綿密な調査を行い、

それを機体や運行マニュアル等に反映して、再発を防止している。

世界中で、事故の知識が共有され、活用されている。このような業界は珍しいのではないか。

 

この本に関連して、ナショナルジオクラフィックチャネルで「メーデー!航空機事故の真相と真実」

(英語タイトル"Air Crash Investigation")が放送されている。

それぞれの航空機事故の原因が再現ドラマでわかりやすく説明されている。

大変興味深い内容で、確かシーズン13位まで放送されたと思う。

 

航空機事故の原因で最も多いのは人的要因と言われているが、

それを防止するため、様々な自動機器などが導入され、マニュアルが整備され、

それでも再発した場合には更に改善し、との歴史は、特に安全に関してセンシティブな他の業界でも

大変参考になると思う。