8月10日(水)リタイヤ生活89日目

今日は、日帰りで田舎に帰省する日。

お盆が近づいており明日が祝日、と考えると今日も道は混んでいるかもしれない、と考え

朝6時半に車で家をでる。

家内はまだ回復期で2時間以上椅子に座っていると苦しいらしいので家で留守番。

 

近くのインターは20-30分程度かかって通過。

高速道路にのると、通常の平日よりは車が多いが、目立った渋滞はなかった。

天気の良い中を、快調に飛ばす。

 

余談だが、夏の天気の良い日に運転すると、右腕だけが日焼けする。

今日もその状態。もちろん私の車は国産車である。

ウィンドウガラスをUVカットにするとか、何か対策はないのかと思う。

 

途中、一度も停車することなく、約3時間で田舎に到着。

実家、今は建て直して兄の家に上がり込んで、税理士事務所の人に内容を説明し、根拠資料類を渡す。

 

その後、母親が入っている介護施設へ。

母親は、90歳を越えて、体は比較的元気で食欲もあるが、痴呆症になっている。

訪ねていってもこちらのことが分かるか心配だった。

丁度、昼食が終わった頃に訪ねていった。

母親は、一人で長いテーブルのところに腰掛けていた。

「久しぶりだけど分かる?」というと、ニコッと笑って「分かる」というが、

「誰だったけ」と言うと答えられない。

本当に分かっているのかどうか、分からない状態。

この施設には、他にも車いすで酸素吸入器をつけたような人が大勢いる。

率直に言うと生きているだけ、という状態である。

 

数年前に100歳で亡くなった父親が、別の介護施設に入っていたが、

しきりに家に帰りたがった。

会議施設を出て家に帰ると、夏場は暑く、冬場は寒いため体調を壊してまた会議施設に逆戻り。

それでも父親は、会議施設がよっぽどいやだったようで、

必死にリハビリをやって出られるようにしようとしていた。

「他の入居者は生きているだけだ」、「自分は~から~まで歩けるようになる」というのが父親の口癖だった。

老いてやや頑固にはなったが、頭はしっかりして、常に向上心をもった父親だった。

これから更に高齢化社会が進展し、現在65歳超の団塊の世代が15-20年でボケや身体障害に悩むようになる。

急増する社会補償費の負担の中で、今後どのようにしていくのだろうか。

 

そんなことを考えながら介護施設を後にして、父親の墓参りをして帰途につく。

 

途中、反対の下り線は大渋滞、東京に近づいたら上り車線も渋滞になった。

仕方なく途中から一般道に下りて、豪雨の中を家に帰り着いた。

 

今日は、高齢化社会、それから地域過疎化(振興)について考えさせられた帰省の日だった。