先日、小保方さんの「あの日」を読んだので、関連する動画をYouTubeで見ていた。
今となっては比較的冷静に見られるが、あの当時は皆が「小保方が悪い」と言っていた。
今見ると、正論と思えるところも多い。
日本は、親切で思いやりがあって助け合う安全な社会、と思っている日本人が多いと思う。
よく言うジョークに、船で溺れている人を見つけたとき、アメリカ人には「あなたがヒーローになれる」、日本人には「皆が助けに飛び込んでいる」というと、喜んで助けに飛び込むという話がある。
でもこれが逆効果の場合もある。
日本では、誰かが悪い、という風潮を作ると、皆が同じように非難する。
場合によっては魔女狩りのような風潮がある。
どのテレビ局でも同じ事を言っている。
マスコミがあおり立てて、魔女狩り=集団リンチを始めていないだろうか。
ひょっとすると、今話題の舛添都知事の辞任に関しても同じどうなことがあるかもしれない。
今日のテレビで、辞任後にどうするか、との議論があった。
湯河原の別荘は本当に手放すのか、政治資金で購入した美術品は本当に寄付されるのかなど。
政治資金の中に税金が含まれるのであれば、購入した美術品は公共に寄付すべきだと思う。
ただし、湯河原の別荘が個人で正当に購入したものであれば、都知事在職を前提に「手放す」といった約束も、辞任が決定された時点で反故にしても良いのではないか。
1から10まで悪い、人格否定のようなことをヒステリックにやるのではなく、悪いこと、よいことを冷静に評価すべきではないかと思う。
たぶん、そこをきちんと論評している人は、昼のワイドショー等には呼ばれず、コメントも放送されないのではないかと思う。
今はネットで様々な情報が流れてくる。
テレビを漫然と見ているのではなく、ネットで様々な情報を得て、きちんと取捨選択して、正当な判断をしなくてはならない。