お決まりのコースになってきたが、少し疲れもたまってきたような気がする。
病室に行くと、家内も寝ているだけでは退屈な様子。
傷口がかゆくなってきた、とのことで順調に回復しているようだ。
いつものように髪を洗ってあげて、院内のコンビニで買ったお茶等を補充し、洗濯物を受け取って来たく。
帰宅後に家内からLINEで連絡があり、抜糸は明日、チューブを抜くのは明後日、そして退院は金曜日とのこと。
良かった。
家内もチューブを抜くと、全身シャワーを浴びることができるし、退院後は歩き回ることくらいはできるらしい。
ただ、切り取った右胸のところにストレッチャーを入れているため、右腕は1ヶ月ほどは肩の高さまでしか上げられないし、負担もかけられない。
従って、洗髪や洗濯物干し等は私がやる必要があるし、買い物はすべて私が運ぶ必要がある。
もっとも、買い物は以前からのままである。
帰って、明日に向けて洗濯、そして自分の夕食の準備。
退職したら料理学校にも行こう、等と考えていたが、ネットに多くのレシピも載っているし、やらざるを得ないときには何とかなるものだ。
家内の入院などで様々な費用がかかったが、料理学校の謝礼分はさっ引いて考えても良いと思う。
ところで今回の家内のガンで大きな教訓があった。
しかし今回判明したのは、家内のガンに対して、当初の診断通りであれば、右乳房全摘にもかかわらず1銭も支払われないということだった。
悪性新生物と呼ばれるガンしか支払われないらしい。
全摘するようなガンでも支払われないという事は、契約時には全く認識していなかった。
保険の性格からして、きちんと補償するのであれば、ガンの種類というよりも、身体や家計にどの程度のダメージがあったかで考えるべきだと思う。
ガンに対する恐怖心をあおって、素人を契約させ稼ぐ、というビジネスモデルとしか思えない。
今は高額療養費制度もあるし、掛け捨て保険の毎月の支払いで家計を圧迫するよりも、本当にガンになった時のために貯金しておいた方が有効だと思う。
皆、だまされないようによく考えるべきだ。
今考えると、最初の会社を退職する際に、労務厚生担当者が、ガン保険にだけは入っておいた方が良いと言っていたが、本当に余計なアドバイスだったと思う。