朝10時前に病院に行って入院の手続きを済ませ、病室に案内してもらう。
普通であれば相部屋でも良いのだが、2日と短期間で、しかも手術の前には頻繁にトイレにいくことになるため、トイレ付きの個室にした。
入院・手術は中学3年生以来45年以上前なので、少しワクワクした気分。
病室にはいると、早速、担当の看護婦さんが二人挨拶に来てくれる。
マスクをしているので、顔はよくわからないが二人とも若いようだ。
点滴をつけてもらった後、腸をきれいにするための2リットルの薬を飲み始める。
1時間以上たって1.5リットル近く飲んだところで、やっとトイレに。
点滴のスタンドを引き吊りながら動くのは少し面倒。
なかなか進捗が、と思っていると2リットル飲み干した頃にやっと便がきれいになる。
この様子を確認します、とのことで、少し恥ずかしいが看護婦さんに見せる。
OKが出たのは午後1時頃。
ここまで毎回違った看護婦さんが顔を出してるが、話は合っているので情報の連携はとれているようだ。
外科の先生に連絡しますとの看護婦さんの話で、待っていたが、いつまでたっても順番が来ないで、午後5時過ぎにやっと呼ばれる。
別の小柄な看護婦さんに案内されて、内視鏡室前の待合室へ。
ここでもしばらく待って6時頃に内視鏡室に案内される。
そこには何人かの看護婦さんと1人の先生らしき若い男性がいた。
ただ途中で腸の曲がったところを通過する際に、少し押される不快感がある。
腸を突き抜けてしまわないか、等と想像すると不安感が募る。
その若い医者らしき男性は、前に診断を受けた医師と違っていたため不思議に感じていたが、腸カメラを一番奥に入れた頃に担当医師が登場。どうやら他の手術が終わって駆けつけたようだ。
若い方の医師は、いささか強引に腸カメラを入れる感じで不快感があったのだが、担当医師に変わって少し気が楽になった。
まず1番大きなポリープを除去する。
寝ているベッドの横にモニタがあり、患者も手術の模様を見ることができる。
最初、注射針でポリープの下に水膨れを作ってから、輪になったワイヤで締めて切り取る。
最後に傷口をクリップで止めて、出血していないことを確認して一丁上がりのはずだったが、ここで問題発生。
ポリープはガンがないかあとから検査するのだが、そのポリープが切り取った際に腸の中で飛んでいってしまったとのこと。
内視鏡が腸の中で行ったりきたりしながら、ポリープを探す。
見つからないので、次のポリープへ。
次のポリープを切り取って、クリップで処置をしようとしていた時に、最初のポリープが見つかり無事回収。
全部で大小5つのポリープを切り取ったが、小さなポリープの場合には、ワイヤではなく電気メスのようなもので焼き切っていた。
結構時間がかかったようだったが、腸のため、特に痛みもなく、これで無事終了。
部屋までは念のため車いすで運ばれる。
その後、夕飯が運ばれてくる。
ほぼお湯に近いような薄いお粥と味噌汁、おかず。
昨日の検査食を含め、まともに食べていなかったため、おいしく食べることができた。
でも、空腹感はあいかわらず。
少しベッドで横になっていると、地震を感じた。
あまり強いものではなかったが、本震の前の揺れが長かったので、震源地は結構遠いと思っていた。
その後、12時近くになって点滴は終了。
今後追加の点滴があるかもしれないとのことで、針はそのまま、点滴のスタンドからは解放される。
後は寝るのみ。